asano marcos llorrenteGetty Images

泥沼にはまるアトレティコ、マジョルカ戦で痛恨ドロー…首位レアル・マドリーとはすでに勝ち点9差。浅野拓磨は3試合ぶり先発復帰

21日のラ・リーガ第5節、ソン・モッシュでのマジョルカ対アトレティコ・マドリーは1-1のドローで終了した。マジョルカFW浅野拓磨は3試合ぶりの先発復帰を果たしている。

今季第4節までの成績が1分け3敗と未勝利が続くマジョルカと、前節ビジャレアル戦で今季初勝利を飾り、ミッドウィークのチャンピオンズリーグ・リヴァプール戦には2-3で敗れながらも、一時2点ビハインドから追いついたことで自信をつけたアトレティコの対戦。マジョルカのアラサテ監督はここ2試合でベンチスタートとし、前節エスパニョール戦(●2-3)では最後まで起用しなかった浅野を、この強豪との一戦でスタメンに含めている。

試合はアトレティコがボールを保持して攻め込み、5バックのマジョルカが浅野らを走らせる速攻からゴールをうかがう展開。アトレティコは7分、バリオスが強烈なミドルシュートを放つも、これはポストに直撃する。また12分にはハンツコのシュートがライージョのハンドを誘発してPKを獲得。しかしキッカーのフリアン・アルバレスが放ったシュートは、GKレオ・ロマンのセーブに遭った。

対するマジョルカは22分、速攻からモヒカが左サイドを突破してグラウンダーのクロス。だがファーに走り込んだ浅野には合わなかった。前半はスコアレスのまま終了を迎える。

後半もアトレティコがマジョルカ陣地でゲームを進める状況は変わらず。53分にはジュリアーノのお膳立てからフリアンが決定機を迎えるが、このシュートもレオ・ロマンの好守に阻まれている。一方のマジョルカは62分、モヒカが上げたクロスに浅野が頭で合わせるも、ボールはほぼ真上に飛んでしまい、チャンスを逸した。

シメオネ監督は62分にジュリアーノ、フリアン、ラスパドーリを下げてモリーナ、スルロット、グリーズマンを投入。対してアラサテは67分にサム・コスタ、浅野を下げてアントニオ・サンチェス、ドメネクをピッチに立たせた。そして71分には試合の行方を左右し得る出来事が……。スルロットが競り合ったライージョの右足に足裏タックルを見舞い、オンフィールドレビューの結果、一発退場となっている。

その後は数的優位のマジョルカがアトレティコ陣地でゲームを進めるように。しかし79分、流れに反してアトレティコが先制点を獲得する。速攻からマルコス・ジョレンテが、その快速を生かしてペナルティーエリア内までボールを持ち込み、横パスを受けたギャラガーが右足シュートを決め切った。

アトレティコのゴールに気落ちするソン・モッシュだったが、ドラマはまだ終わらない。85分、マジョルカが同点に追いついた。ビルジリのクロスから、ムリチが得意のヘディングシュートを決めた(今季ラ・リーガ4得点目)。試合は結局、同点のまま終了のホイッスルが吹かれている。

数的優位に立ちながらも引き分けたマジョルカは、勝ち点2で降格圏19位に位置。一方、1勝3分け1敗で勝ち点6のアトレティコは現在12位で、首位レアル・マドリーには勝ち点9差をつけられている。どちらにとっても、満足できない勝ち点1獲得となった。

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