アトレティコ・マドリーに所属するポルトガル代表FWジョアン・フェリックスの今夏の動向に注目が集まっている。スペイン『マルカ』が報じた。
ディエゴ・シメオネ監督らとの確執が噂されるJ・フェリックスは、昨季レンタル移籍によってバルセロナに加入。しかしながらシーズン後半戦から出番を失っていき、先発数は24試合にとどまるなど、その活躍ぶりは“グレー”だった。そして迎えたEURO2024で、アトレティコは市場価値を引き上げる活躍を期待したものの、重要な試合ではほとんど出場機会を与えられず、チームが敗退を喫した準々決勝フランス戦では15分だけ出場してPK戦で失敗をしている。
『マルカ』は、アトレティコが2019年にベンフィカに1億2700万ユーロを支払い獲得したJ・フェリックスの価値が、「再評価されるどころか下がり続けている」と指摘。バルセロナと選手本人はレンタル延長を望んでいながらも、アトレティコは売却を望んでいるとされるが、その移籍先が限定されているとの見解を示している。
J・フェリックスは7月27日に、アジアツアーにも繰り出す予定のアトレティコに合流する必要があるが、その前に移籍先を決める考えとされる。その一方で、J・フェリックスの「度重なる悪態に我慢し続けてきた」アトレティコおよびディエゴ・シメオネ監督も、「所属するチームのどんなプレースタイルにも適応できないアタッカーとの再会を望んでいない」とのことだ。
ただ前述のように、J・フェリックスの売却先は限られており、現実的な候補は古巣ベンフィカだけである模様。またポルトガルメディアの報道によれば、同クラブは選手の保有権50%を獲得するために2000万ユーロを支払う用意があるとされるが、アトレティコにとっては「不十分」な額のようだ。アトレティコはJ・フェリックスと2029年まで契約しており、減価償却が6000万ユーロ以上残っている。
果たしてJ・フェリックスはこの夏、アトレティコに戻るのか、それとも戻ることなく移籍を果たすのだろうか。


