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“欧州最強のホームチーム”アトレティコ、コパ準決勝1stレグでビルバオの先勝許す…メトロポリターノでじつに1年ぶりの敗戦

7日に行われたコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグ、アトレティコ・マドリー対アスレティック・ビルバオは1-0でアスレティックの勝利に終わっている。

1898年にバスクで創設されたアスレティックと、1903年にマドリー在住のバスクの学生たちによってアスレティックの姉妹クラブとして創設されたアトレティコ(姉妹クラブの関係は1923年に解消)がコパ準決勝で激突。第一戦の舞台はアトレティコのホームスタジアム、シビタス・メトロポリターノだ。

シメオネ監督率いるチームの今季同スタジアムでの成績は19勝1分け。バルベルデ監督は前日会見で彼らのことを「ホーム戦における欧州最強チーム。その成績はまさに王者のものだ」と評していた。

だが好調のアスレティックが、そんな“欧州最強チーム”を苦しめた。アトレティコは立ち上がりから攻勢を見せて、サムエウ・リーノ、グリーズマン、デ・ポールらがシュートを放っていくが、確度の高いチャンスではなく決め切れない。

すると22分、ペナルティーエリア内でヘイニウドがプラドスを倒して、アスレティックがPKを獲得。キッカーのベレンゲルが枠内左にシュートを沈め、アウェーチームが先制に成功した。

ビハインドを負ったアトレティコはボールを保持して敵陣に攻め込んでいくが、アスレティックの敷く4-4-2のブロックを前になかなかチャンスを生み出せず。生み出したとしてもメンフィス、グリーズマンはフィニッシュの精度を欠いてしまい、0-1のまま試合を折り返した。シメオネ監督はハーフタイム、PKの場面で警告もうけたヘイニウドとの交代でエルモーソをピッチに立たせている。

後半、スタンドの熱狂に後押しされるアトレティコは、アスレティックの陣地でゲームを進め続ける。が、アスレティックは守備を固めてチャンスを許さず、イニャキ・ウィリアムズのスピードを生かし速攻から追加点を狙った。前試合マドリーダービーから中2日の試合で、マジョルカ戦から中4日のアスレティックより休みが2日少ないアトレティコにとっては、体力が削られる厳しい展開だ(アトレティコはスペインフットボール連盟に試合を開催を1日延ばすことを求めたが認められず)。

シメオネ監督は58分に再び交代カードを切り、ナウエル&メンフィスとの交代でジョレンテ&モラタを投入。69分にはリーノがペナルティーエリア内左から右足でシュートを放ったが、グラウンダーのボールは惜しくも枠内右に外れた。シメオネ監督は73分にバリオスをアンヘル・コレア、84分にリーノをロドリゴに代えて猛攻を仕掛けたものの、A・コレアのシュートがゴールライン上でレクエに弾かれるなど迎えるチャンスを物にできず。また91分にはグリーズマンのクロスを受けたモラタがジェライに倒されたとして主審がPKを指示したが、VAR介入でファウルは取り消されている。

結局、試合は0-1のまま終了のホイッスルが吹かれ、バルベルデ監督が“欧州最強のホームチーム”と形容したチームを下している。アトレティコがメトロポリターノで敗れるのは、昨年1月以来1年ぶり。無敗記録は26勝2分けで途絶えることになった。なおアスレティックの本拠地サン・マメスを舞台としたセカンドレグは、29日に行われる。

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