SimeoneGetty Images

この1カ月でほぼ全タイトルを失ったアトレティコ、シメオネ「コパでは偉大な相手に敗れた。CLダービーで起こったことは知っているだろう」

アトレティコ・マドリーは6日にラ・リーガ第30節、敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦に臨む。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、現在11位と中位につけるガルシア・ピミエンタ監督率いるチームに対して警戒感を表している。

「セビージャは収めている結果以上に素晴らしいプレーを見せている。観客から後押しを受けるだろうし、厳しい試合になるだろうね」

「ただ、勝利が必要なのは私たちも同じだ。どちらがよりプレッシャーに耐えて、試合を始められるか見てみよう」

チャンピオンズリーグではベスト16のレアル・マドリー戦で、FWフリアン・アルバレスのゴール取り消しもあってPK戦で敗退。またラ・リーガでは残り9試合の段階で首位バルセロナに勝ち点9差をつけられ、コパ・デル・レイ準決勝でも同チーム相手に敗退……。この1カ月間でほぼ全タイトルを失ったアトレティコだが、シメオネ監督はその心境を問われて、次のように返答している。

「過去のことについて話す気はない。もう、何もすることができないからだ。質問に敬意を払って返答すると、私たちはチャンピオンズ、コパでしっかりと競い合った。コパについては素晴らしい相手に上回られてしまい、チャンピオンズで起こったことについて、私が何を考えているかはもう知っているだろう(※シメオネ監督はJ・アルバレスが“ダブルタッチ”をしていないとして、不公正な敗退であることを強調し続けてきた)。しかし今は、私はセビージャ戦だけに集中しているよ」

「チームは素晴らしい働きを見せている。敗退した二つの大会でもしっかりと戦い、今はラ・リーガに集中している。最後まで、できる限り最高の形で競わなくてはいけない。私たちはチームが成長するための道を探し続けていく」

シメオネ監督が指揮官として復帰した当時、アトレティコの年間予算は1億2000万ユーロで、レアル・マドリーとバルセロナに3〜4倍の差をつけられていた。それから13年を経て、その差は2倍ほどまで縮まっている。シメオネ監督はまだ差がありながらも、2強と競うことを義務付けられるような状況まで至ったことに喜びを表している。

「私はアトレティコに到着してから、チームの成長を求め続けてきた。その道はまだまだ長いと理解している。重要なのは、このクラブに残している歴史的なレガシーだ。以前はただの可能性でしかなかったものが、今は現実的な可能性になりつつある。私たちはレアル・マドリー、バルセロナに立ち向かい、戦っているんだよ」

「この前、私は選手たちに言ったんだ。彼らが未来にやって来る者たちのために残しているレガシーを、私は誇りに思うとね。過去には可能性だけでしかなかったが、今は(2強と)競っている。それが飛躍であり、レガシーなんだよ。道を歩んでいくというのは素晴らしいことだ」

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