21日のラ・リーガ第17節、アトレティコ・マドリーは敵地モンティリビでのジローナ戦を3-0で制した。
アトレティコの今季ラ・リーガにおけるアウェー戦成績は2勝3分け3敗……。8勝1分けと無敵を誇るホーム戦と比べて明らかに苦手としており、ここを克服しなければラ・リーガ優勝は見えてこないだろう。バルセロナ、アトレティック・クルブ戦の連敗後、このジローナ戦で勝ち点3を持ち帰りたいところである。
シメオネ監督はGKオブラク、DFマルコス・ジョレンテ、プビル、ハンツコ、ルジェーリ、MFジュリアーノ、バリオス、コケ、ニコ、FWフリアン・アルバレス、スルロットを先発で起用している。
前半、アトレティコはジローナを相手に完全に主導権を握る。ビルドアップからもトランジションからも効果的な攻めを見せると、14分に先制点を獲得。ペナルティーエリア手前にこぼれたボールにコケが詰めると、右足を一閃。強烈なスピードのボールが、GKガッザニガが横っ飛びしても届かない枠内右隅に飛び込んだ。味方を生かすことで輝いてきたアトレティコ主将が、少し珍しく自分自身を輝かせるスーパーゴラッソを決めた。
先制したアトレティコは23分、セットプレーからヴィツェルのシュートを許すが、ゴール確実と思われたこのボールは、オブラクが猫のような反射神経を見せて左手で跳ね返す。そして38分、追加点を決める。右足を痛めたニコの代わりに出場したギャラガーが、ペナルティーエリア浅い位置からシュート。地を這うボールはレイスの足に当たってコースが変わり、枠内に転がり込んでいる。
2-0で試合を折り返したアトレティコは、後半も安定したプレーを見せてジローナの自由を許さず。シメオネ監督は78分、ギャラガー、フリアン、ジョレンテを下げてアルマダ、グリーズマン、ル・ノルマンを投入。前半に途中出場したギャラガーはこの交代に納得いかず、憤りを露わにしていた。
アトレティコは70分過ぎ、ジローナの意地の攻勢に遭うも、オブラクのさらなる好守も飛び出して失点を許さず。そして92分、グリーズマンが勝負を決めるチーム3点目を記録。ワン・ツーからペナルティーエリア内左に入り込んだ背番号7は、バランスを崩しながらも左足で対角線上にシュートを放ち、ネットを揺らした(公式戦ここ3試合で4得点)。アトレティコは全体的に手堅いパフォーマンスを見せて、今季アウェー3勝目を果たしている。
アトレティコは勝ち点を37として、同日にビジャレアル戦を控える首位バルセロナとの勝ち点差を6に縮めた。ラ・リーガここ10試合(公式戦13試合)では先述のバルセロナ、アトレティックとのアウェー戦で連敗した以外、すべての試合で勝利している。




