3日のラ・リーガ第34節、アトレティコ・マドリーは敵地メンディソロサでのアラベス戦をスコアレスドローで終えた。
ラ・リーガ残り5節で首位バルセロナと勝ち点10差、2位レアル・マドリーと6差で3位につけるアトレティコ。バルセロナを抜くのがほとんど不可能となった今、困難ながらも現実的な目標は、宿敵であるマドリーを上回って2位でシーズンを終えることだと報じられている。
シメオネ監督はこのアラベス戦、GKオブラク、DFジョレンテ、ル・ノルマン、ラングレ、ガラン、MFジュリアーノ、デ・ポール、パブロ・バリオス、ギャラガー、FWグリーズマン、フリアン・アルバレスを先発させた。
今なお練習で、シメオネ監督が大声を張り上げたり、一旦プレーを止めて熱心に説明をしたりする様子は変わらない。が、すでにタイトルを獲得する可能性を失ったチームは、2位になるだけではモチベーション不足なのか、この試合の前半戦、良質なプレーは影を潜めている。
2ボランチのバリオス、デ・ポールは、前者が守備に徹し、後者はとにかくボールを失って攻撃を形づくれない。グリーズマン&フリアン・アルバレスにはほとんどボールは届かず、攻撃面で存在感を発揮したと言えるのは、ジュリアーノ・シメオネが右サイドで見せるダッシュだけだった。また40分にはフリアン・アルバレスがガルセスに足裏をタックルを仕掛けたとして一発退場を命じられたが、これは実際には触れておらず取り消しとなっている。前半はスコアレスのまま終了した。
後半、アトレティコは少し勢いを増して攻撃を仕掛けるが、それでもアラベスの守りを崩すまでではない。シメオネ監督は59分に交代カードを切り、グリーズマン、ジュリアーノを下げてスルロット、リーノを投入。また66分にデ・ポールをコケ、72分にギャラガー、バリオスをモリーナ、コレアに代えた。
残留争い真っ只中のアラベスは73分、ペナルティーエリア内に侵入したキケ・ガルシアがシュートを放つも、これはGKオブラクが片手でセーブ。対するアトレティコは76分、セットプレーの流れからコレアがクロスを送り、ラングレが左足でボールに合わせたものの、こちらはGKシベラの好守に遭った。
結局、アトレティコはその戦力、厚い選手層にもかかわらず1点も奪えぬまま試合終了のホイッスルを迎えた。首位バルセロナとの勝ち点差を9、2位マドリーとの差を5までしか縮められず、2位になる目標すら難しくなりつつある。




