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40年ぶりのコパ優勝目指すアスレティック、決勝開催地で7万人&本拠地サン・マメスで5万人が応援予定…ビルバオ住民の3割が行動起こす

6日に行われるコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝アスレティック・ビルバオ対マジョルカ。40年ぶりのメジャータイトル獲得を狙うアスレティックは、本拠を構えるバスク州ビルバオ県に凄まじい熱狂を巻き起こしている。

バスクにゆかりのある選手たちだけでチームを構成するアスレティックは、1980年代までスペインフットボールを代表する強豪クラブの一つとして名を馳せ、その後ボスマン判決などの影響によって徐々にタイトルと縁遠くなっていった。しかしながら今季、コパ決勝でハビエル・アギーレ監督率いるマジョルカを下せば、ラ・リーガ&コパの二冠を達成した1983-84シーズン以来となるメジャータイトル獲得となり、チームの面々を乗せたはしけ船(ガバラ)でネルビオン川を下る伝統の水上パレードが40年ぶりに行われることになる。

そのホームスタジアム、サン・マメスがカテドラル(大聖堂)との愛称で呼ばれるなど、ビルバオの人々はフットボールとアスレティックに対して大きな熱意と誇りを持っているが、今回のコパ決勝は県を挙げての一大イベントになっている模様だ。

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今回の決勝会場はスペイン北部にあるビルバオ県から真南のアンダルシア州セビージャ県、カルトゥハ・スタジアムとなっているが、スペイン『エル・コレオ』によれば、アスレティックのじつに7万人以上のサポーターが開催地まで駆けつけたという。その中で入場券を持っているのが3万人で、過半数がたとえ入場券なしでも、アスレティックがプレーする地で応援することを望んだようだ。

またアスレティックはサン・マメスでパブリックビューイングを行うが、クラブの発表によれば5万人が同スタジアムに集まる予定とのこと。つまりセビージャ県に駆けつけた7万人と合わせれば、ビルバオ県の人口34万人の3割にあたる12万人が、“私たちのクラブ”のために行動を起こすことになる。アスレティック、ひいてはビルバオ県民は、今回の優勝のチャンスに大きな望みをかけているようだ。

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