アスレティック・ビルバオは6日にコパ・デル・レイ決勝マジョルカ戦に臨み、PK戦4-2で40年ぶり優勝を果たしている。
バスクにゆかりのある選手たちでチームを構成するアスレティック。スペインを代表する強豪だったにもかかわらず、ボスマン判決以降もその哲学を貫いたためにタイトルから遠ざかっていた同クラブが、ついに報いの時を迎えた。このマジョルカ戦、前半にMFダニ・ロドリゲスの先制点を許したが、後半にMFサンセトが同点弾を決めると、PK戦の末に40年ぶりの優勝を決めている。
これまでバルセロナなどでもトロフィーを獲得してきたバルベルデ監督だが、唯一無二の哲学を有するクラブを優勝に導いたことに、大きな価値を見出している。試合後、次のように語った。
「このタイトルはほかとは比べることができない。私はそう感じているよ。ほかのチームでは優勝は義務だった。私は過去、オリンピアコスとバルセロナでタイトルを獲得し、またアスレティックでもスーパーカップ優勝を果たして、それを祝った。しかし、これはあらゆる意味で特別だ」
「私たちは苦しんだ。まさに均衡した試合だったね。マジョルカについてはPK戦で決勝を落とす気持ちを私は理解している。ただ、私たちはこの瞬間をずっと待ち続けていたんだ。アスレティックの人々にとって、このコパ優勝は本当に大切なものなんだよ」
バルベルデ監督はこの優勝をどのように祝うかを問われ、3回のリーグ制覇を達成するなどしたオリンピアコス指揮官時代を振り返っている。
「決勝前はどう祝うかなど考えることができなかった。これから考えるよ」
「ギリシャでタイトルを獲得したときには、ビールと一緒に何か食べようと、アテナのどこかのバルに入ったんだ。そうしたら店主に『というか、ここで何をやってるんだよ?』と言われたのさ(笑)」




