セリエAで単独首位に立つアタランタについて、イタリアメディア『メディアセット』が注目している。
2016年のジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督就任まで、セリエAでも残留争いに巻き込まれることが多かったアタランタ。しかし、イタリア屈指の智将の就任から躍進。2018-19シーズンにセリエAを3位で終えてチャンピオンズリーグ出場権を初めて獲得すると、翌シーズンは欧州最高峰の舞台でベスト8に進出した。さらに昨季はヨーロッパリーグを制し、クラブ史上初の欧州タイトルを手にしている。
そうして迎えた今季も、直近のセリエA11連勝で勝ち点を40まで伸ばし、単独首位を走るアタランタ。これまで“プロヴィンチャーレ(地方中小クラブ)”とされてきたクラブについて、『メディアセット』も注目している。
11連勝を飾ったエンポリ戦後のガスペリーニ監督について、同メディアは「スクデットという真剣な言葉を避けるように『残留ボーナスは保証された』と冗談ながらに笑顔で語った」とし、「アタランタは昨日、いやそれ以前から、もはや正式にセリエAのビッグクラブだ。成績はビッグクラブ並みであり、スクデットはもはや夢ではない」と強調し、「ガスペリーニが残留達成に関して冗談を言うのは、(シモーネ)インザーギや(アントニオ)コンテと少し似ていて、しっくりこない」と指摘した。
また、「2021年のインテルや2023年のナポリのような11連勝は、アタランタがあらゆる方法で勝つことを学んだ証明だ」と主張。「(マルテン)デ・ローンがいなければ、(マリオ)パシャリッチがプレーし、(マテオ)レテギが退けば(ニコロ)ザニオーロが入る。(アデモラ)ルックマンが外れれば、(ラザール)サマルジッチがやって来る。(ラウル)ベッラノーヴァに疲労が見えれば、彼のポジションに(フアン)クアドラードがいる」と説明し、「果てしないトップチーム」であるとの見方を示した。
■アタランタはまさにビッグクラブ
続いて、「アタランタはあらゆる方法でゴールを決められる。まさにビッグクラブのようだ」と称賛。「ガスペリーニはルックマンに続く、もう1人のカンピオーネを見つけたと確信している」とし、今シーズン10ゴール9アシストを記録するシャルレ・デ・ケーテラーレに言及し、「彼は怪物だ!」と驚きを示した。
さらに「個のクオリティだけでなく、ベルガモではEL優勝によりメンタリティも変わりつつある」と指摘。「年間126ゴール、セリエA17試合で13勝は、ビッグクラブへ成長した小さなクラブにとって、スクデットに匹敵する成績だ」と述べた。そして「地に舞い降りた“女神”は、謙虚さを自覚へと変える最後の“奇跡”を起こすことを求められている」と語り、正真正銘のビッグクラブへの成長のラストステップに期待を寄せた。
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