アタランタの指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニが、チーム構築の秘訣について言及した。
昨シーズンにヨーロッパリーグ優勝を飾ると、今シーズンもリーグ戦で2位につけて好調を維持するアタランタ。23日に行われたGK鈴木彩艶が所属するパルマとの一戦でも3-1と敵地で勝利を収め、82分にヒザのケガから回復した20歳の逸材ジョルジョ・スカルヴィーニがピッチに立ち、約半年ぶりの復帰を果たす朗報もあった。
だが、チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第5節ヤングボーイズ戦では、スカルヴィーニは招集外に。ガスペリーニ監督は試合の前日、「スカルヴィーニがいないのは関節への負担のリスクが大きい芝の種類のため、予防措置だ」と明かしていた。
アタランタ指揮官は、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューにおいてもヤングボーイズのホームの人工芝に言及。「人工芝が困難の1つとなるかもしれないが言い訳にするわけにはいかない」と述べ、天然芝との違いを指摘した。
「人工芝のピッチにはどんな罠があるかって? バウンドが異なる。テニスのクレーコートでプレーするか、人工芝のコートでプレーするかのようだと思う。スピードが異なり、ボールの蹴り方も変わってくる。ボールの下から蹴るのが難しく、蹴り上げることがより難しくなる。ボールのスピードが違うんだ」
また、アタランタで9年目のシーズンを送るガスペリーニ監督は、自身のチームの強さの秘訣を語った。
「チームのアイディアはいろんなことから湧いてくるが、選手たちがアイディアの主な源だ。選手たちの特徴や彼らの好むプレーに合わせて、最大限のパフォーマンスを発揮できる条件を模索している。必ずしも最も強い選手を組み合わせるのではなく、より融合しやすい選手を起用する必要が生じることもある。カルチョにおいては多くの小さな細部が有効になる」
なお、26日に行われたヤングボーイズ戦ではアタランタが6-1で快勝。マテオ・レテギとシャルル・デ・ケテラーレが2得点ずつを奪うなど、人工芝など普段と違う環境の影響を感じさせないチームの好調ぶりを表す結果となった。




