プレミアリーグは16日に第29節が行われ、アーセナルとチェルシーが対戦した。
リーグ戦では直近3試合勝利から遠ざかり、首位リヴァプールとの差が「15」まで広がったアーセナル。逆転優勝へ望みをつなぐためにも勝利が必須の状況で、こちらも激しいチャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げる4位チェルシーとのダービーマッチを迎えた。アーセナルでは、マルティネッリがスタメンに復帰。一方のチェルシーは、パーマーが負傷で欠場となっている。
試合序盤はアーセナルが積極的な入りを見せ、3分には敵陣でのボール奪取からトロサールが際どいシュートを放つ。9分にも、相手GKのパスをカットしたマルティネッリが枠内シュート。11分にもボックス内に侵入したティンバーが決定機を作ったが、チェルシーDF陣の懸命な守備に阻まれている。13分には、今度はライスが鋭いミドルシュートで相手GKを脅かした。
すると20分、良い流れのままアーセナルが先制に成功。右CKから、ニアに飛び込んだメリーノが巧みなバックヘッドで流し込んだ。攻め続けたホームチームがそのまま前に出る。
アーセナルは先制後もボールを動かしながら主導権を握る。37分にはボックス内のこぼれ球からククレジャのボレーを許し、キャッチを狙ったGKラヤがファンブルしたが、枠を外れて事なきを得た。前半終盤はやや押し込まれたものの、1-0とリードして折り返す。
後半もアーセナルがボールを握る時間が続き、60分にはマルティネッリのクロスからメリーノが強烈なボレーを放ったが、GKサンチェスのスーパーセーブに阻まれる。64分のウーデゴールのシュートもGKが正面でキャッチ。ホームチームは主導権を握っているものの、追加点が遠い。
1点を追うチェルシーは76分、サンチョとエンクンクに代えてデューズバリー=ホールとジョージ、82分にジェームズに代えてラヴィアを投入。状況の打開を図る。一方のアーセナルも、78分にマルティネッリに代えてヌワネリをピッチに送り出した。
試合終盤はチェルシーも押し込んでチャンスを作ったが、アーセナルは待ち構えながら固いブロックで決定機を作らせない。試合はこのまま終了し、アーセナルが1-0でチェルシーを下した。
これでアーセナルはリーグ戦4試合ぶりの勝利。首位リヴァプールとの差を「12」まで縮めることに成功した。一方のチェルシーは、勝ち点49のまま。5位マンチェスター・シティとの差は「1」に縮まっている。
