アーセナルのミケル・アルテタ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で対戦するレアル・マドリーの強さについて語った。
8日の1stレグで、CL王者をホームに迎えることになるアーセナル。その大一番を前に母国スペインの『アス』とのインタビューに応じたアルテタ監督は、マドリーよりも優れたパフォーマンスを見せる意気込みを示している。
「彼らを打ち破る方法? 前提として彼らよりも優れていること、開始1分から自分たちを信じることだ。そして決定的な瞬間に効果的なプレーを見せなくてはならない。チャンピオンズリーグの勝敗が決するのは両ペナルティーエリアであり、私たちはそのことを自覚している」
「マドリー相手では、彼らより優れていても勝てるわけではない? そうかもしれないが、しかし彼らより劣っていれば、可能性はもっと低くなるじゃないか(笑)。どのような可能性だってなくなるかもしれないよ」
レアル・マドリーと言えば、どれだけ劣勢でも終了間際の劇的弾などで相手に勝ってしまう、“理不尽”とも称される圧倒的な勝負強さがある。アルテタ監督はその強さを、客観的に分析している。
「私たちの試合の準備は、大抵は自分たちのプレーを中心に進めていく。対戦相手の機能性を見るときには、どんなパーセンテージで、どんな要素に焦点を当てるかを考えるんだ」
「レアル・マドリーについて、彼らには一つの要素がある。それは、感情的な要素、だよ」
「通常から行なわれているプレーは予測できる。その一方で、まったく予測ができないのが、瞬間的に見せてくるプレーだ。それは練習で対策できない。話し合い、前もって備えて、防ごうと試みることはできるが、しかし(マドリーが勝負強さをいつ発揮するかも)ゲームの一部分なんだ。それがマドリーであり、彼らの偉大さなんだよ」
「そんなマドリーをどう防ぐか? 話して実践できることはある。例えばあの日、サンティアゴ・ベルナベウ(マドリー対マンチェスター・シティ)で起こったことについて、映像を止めながらコンテクストを説明するのは、とても簡単だ。しかし鍵を握るのは、実際にそういうことが起こる瞬間に、私たちが話し合ったことをちゃんと実践し、止められるかどうかとなるんだよ。私たちは彼らの感情的な強さを理解し、認めなくてはいけない。それが彼らの大切な特徴なんだ」




