プレミアリーグ優勝争いで後退したアーセナルについて、イングランド代表OBギャリー・ネヴィル氏が持論を展開した。
直近2シーズンは激しい優勝争いを繰り広げながらも、最終的に2位で終わっていたアーセナル。今季こそタイトル奪還を目指していたが、1月の移籍市場閉幕前にブカヨ・サカ、ガブリエウ・ジェズスと2人の主力が長期離脱を強いられることに。さらに移籍市場閉幕直後には、カイ・ハヴァーツとガブリエウ・マルティネッリの2人が離脱。主力4選手が相次いでケガで戦列を離れることになった。
そして迎えた第26節ウェストハム戦では、スペイン代表MFミケル・メリーノを最前線で起用したものの、効果的にチャンスを作れず0-1で敗戦。同節で首位リヴァプールが勝利したため、1試合未消化ながら11ポイント差まで広げられることになっている。
ネヴィル氏は『スカイスポーツ』で、アタッカー4人が離脱したことがリヴァプールとの差の原因かと問われると「それは言い訳になるだろうが、それに対する計画を立てないと」と持論を展開した。
「1月の移籍市場で取引したくなかったのは理解できる。インパクトを与えてくれる選手を獲得できないと判断したのだろう。だが、彼らはそもそも選手が不足していた。その点について疑問の余地はない。そして、期待に応えられなかった」
「サカとジェズスを失い、ハヴァーツも失った。それはわかる。大問題だ。それでも、ウェストハム相手には仕事を完遂しなければいけなかった」
さらに「アーセナルの優勝はないだろうし、起きるとは思えない。それが大きなショックであり、驚きでもある。アーセナル上層部やミケル・アルテタ、そして選手たちに最も大きなダメージを与えるだろう。なぜなら、彼らはタイトル獲得に必至だったからね」とし、チームの問題を指摘した。
「今のアーセナルはかなり硬直していて、時に退屈にも見える。セットプレーへの執着が試合全体を支配しているようにさえ感じた。タッチラインにセットプレーコーチがいることで、それがさらに悪化したように思う。自由が失われてしまったようだ」




