現地時間8日、イングランド・プレミアリーグは第8節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムにマンチェスター・シティを迎えた。
昨シーズン、リーグタイトルを争った両チーム。今シーズンもタイトル争いが目されているが、アーセナルはサカ、シティはデ・ブライネ、ロドリを欠いて大一番を迎えた。チャンピオンズリーグでフル出場した冨安は、ベンチからのスタートとなっている。
ロドリを欠く中盤にベルナルド・シウヴァとコヴァチッチ、リコ・ルイスを並べたシティは4分、フォーデンの右CKをファーサイドのグヴァルディオルが合わせるが、これはラインぎりぎりでライスが頭でクリア。さらにこぼれ球を繋いでアケに決定機が訪れるが、左足でのシュートはゴール上へと外してしまう。
シティはさらに17分、ゴール前でボールを受けたGKラヤに対してアルバレスがプレスをかけ、ラヤのキックのブロックに成功。跳ね返したボールは惜しくもサイドネットの外側に飛んだ。
アーセナルもサカの代わりにジェズスが入った右サイドを中心にシティゴールへと迫るが、なかなか決定的なチャンスを作ることはできない。
拮抗した展開が続く中、28分に中盤でボールを受けたウーデゴールに対して後ろからタックルを仕掛けたコヴァチッチにイエローカードが提示される。VARでレッドカードかどうかの確認が取られたが、カードの色は変わらなかった。さらに35分には、ライスに対してもコヴァチッチが後ろからタックルに行き、アーセナルは退場をアピールするもカードは出なかった。
0-0のまま迎えた後半、アーセナルはトロサールに代えて負傷明けのマルティネッリを投入。50分には中盤のデュエルを制したライスのパスからエリア内左で受けたマルティネッリが左足でシュートを放つも、これはGKエデルソンの正面。
徐々にボール保持でアーセナルを圧倒し始めたシティは56分、中盤で中央突破を試みたR・ルイスがマルティネッリとガブリエウに挟まれて倒されるも、起き上がってGKラヤと1対1に。しかし、倒れたところで主審が笛を吹いてしまい、FKからのリスタートとなった。
68分、シティはR・ルイス、コヴァチッチ、アルバレスを下げてストーンズ、ドク、マテウス・ヌニェスを投入。一方のアーセナルも75分にジンチェンコ、エンケティア、ジョルジーニョに代えて冨安、ハヴェルツ、トーマスと、互いに3選手を入れ替えて勝負に出る。冨安はそのまま左サイドバックに入った。
迎えた86分、トーマスのロングパスを前線に上がっていた冨安が頭で落とすと、ハヴァーツのポストプレーからマルティネッリが右足でシュート。これがアケに当たってコースの変わったシュートがネットを揺らし、アーセナルが均衡を破った。
交代した3選手が絡んで先制に成功したアーセナルは、ボールを保持しながら上手く時間を使っていく。アディショナルタイムの4分間も無失点で逃げ切ったアーセナルが、シティ相手にリーグ戦で2015年以来となる勝利を手にした。敗れたシティは実に5年ぶりとなるリーグ2連敗を喫することとなった。
■試合結果
アーセナル 1-0 マン・C
■試合結果
アーセナル:マルティネッリ(86分)




