アーセナルは、リヴァプール女子MFテイラー・ハインズに対する不適切発言の調査を開始した。
事件が起きたのは女子FAカップ準々決勝アーセナル対リヴァプールの一戦。この試合はリヴァプールが1-0で勝利したが、試合中にハインズに対してメドウ・パークの観客の1人が性差別的な言葉を浴びせたことが問題となっていた。
ハインズはその後、「ファンも含めて感情が高ぶっていたのは確かだが、だからといって頭を痛めて倒れている私にそうした言葉を浴びせる権利は誰にもない」とし、「選手になることを夢見るすべての少女が安全にプレーできるようにしないと。チームとサポーターにとって素晴らしい1日だったこの日を台無しにした行動は許さないし、断固として立ち向かうことを決意した」との声明を発表。同じくリヴァプール側もハインズへのサポートに加え、差別的発言に立ち向かう姿勢を見せている。
そしてアーセナル側も声明を発表。加害者と見られる観客は、ハインズやチームメイトが審判に訴えた後、試合中にスタジアムから退場させられていたことを明かしつつ、調査を開始したことを明かした。
「テイラー・ハインズに対して特定の人物が行った不適切な発言について調査中である。事件が報告された後、直ちにこの人物はスタジアムから退場させられた。関係するすべての人間とともに調査が進行中であり、その間もテイラーを全面的にサポートする。いかなる種類の虐待や差別に対し、我々は一切容赦しない。そのような行為に対しては、引き続き断固たる措置を取ることを約束する」
なお、アーセナル女子のリア・ウィリアムソンも自身のSNSで「こうした行為は許されない。テイラーだけじゃなく、誰もがこうした行為に耐える必要はないよ！」とメッセージを投稿している。