現地時間23日、イングランド・リーグカップ(カラバオカップ)は準々決勝が行われ、鎌田大地の所属するクリスタル・パレスは敵地エミレーツ・スタジアムでアーセナルと対戦した。
ウーデゴール、ライス、サカ、スビメンディ、ギョケレシュをベンチに置いたアーセナルはメリーノ、エゼ、ノアゴールの中盤に、前線はジェズス、マドゥエケ、マルティネッリの3枚が並んだ。一方、鎌田を負傷で欠くクリスタル・パレスはレルマとウォートンの中盤に、前線はマテタをトップにエンケティアとピノが2シャドーで構えた。
ターンオーバーを採用したアーセナルだが、立ち上がりからクリスタル・パレスを圧倒。カウンターを狙うクリスタル・パレスだが、アーセナルはボールを失った後の回収が速く、反撃の機会を与えない。
22分、マルティネッリの浮き球パスをエリア内右に飛び出したマドゥエケが受けるが、ここはGKベニテスが至近距離でブロック。25分にもマルティネッリの左クロスをゴール前のジェズスが頭で合わせるも、ゴール右隅を捉えたヘディングはGKベニテスが素晴らしい反応ではじき出し、マドゥエケが詰めるも再びベニテスがブロックした。
40分にはマルティネッリのキープからルイス=スケリーの左クロスをファーサイドフリーのマドゥエケが落ち着いたトラップから左足で狙うも、GKベニテスが正面ではじき返す。続く42分にはマルティネッリが左サイドを突破してクロスを上げると、ファーサイドのティンバーが頭で合わせるもゴール上へと大きく外れた。
スコアに動きのないまま迎えた後半、前半防戦の続いていたクリスタル・パレスはエンケティアとカンヴォを下げてクラインとデベニーを投入し反撃に出る。58分にはマテタとのワンツーからウォートンがペナルティーエリア手前から右足を振り抜くもゴール左へとわずかに外れた。
直後の59分、アーセナルはマルティネッリに代えてトロサールを投入。さらに67分にはマドゥエケとエゼを下げてウーデゴールとサカを投入して勝負に出る。すると69分にはウーデゴールの左クロスをゴール前のジェズスが頭で合わせるも、ゴール左へとわずかに外れた。
クリスタル・パレスは75分、クリス・リチャーズが足首から出血し、ピッチ上での治療を経てヒューズとの負傷交代を余儀なくされた。
79分にカウンターからジェズスが決定的なシュートを放つが、GKベニテスが素晴らしい反応ではじきCKへ。するとサカの右CKをファーポストのカラフィオーリが頭で合わせ、こぼれ球をティンバーが押し込む混戦の中、ラクロワに当たったボールがゴールに転がってアーセナルが均衡を破った。
先制したアーセナルはジェズスに代えてライスを投入し逃げ切りを図る。しかし、9分と長めに取られたアディショナルタイム、左サイドからのFKをファーサイドのレルマが頭で合わせると、GKケパの手前でグエイが押し込み、土壇場でクリスタル・パレスが同点に追いついた。
残り時間で猛攻を仕掛けるアーセナルだが、好守を連発するGKベニテスの牙城を崩せず、勝負は延長戦なしのPK戦へと委ねられた。
先攻のアーセナルが5人全員成功すると、クリスタル・パレスも5人全員が決める。その後も互いに成功し続ける中、迎えた8人目。サリバが決めた後、ラクロワのキックをGKケパがストップし、アーセナルが準決勝へと駒を進めた。
PK戦を制したアーセナルは準決勝でチェルシーと対戦する。
■試合結果
アーセナル 1(8PK7)1 クリスタル・パレス
■得点者
アーセナル:OG(80分)
クリスタル・パレス:グエイ(90+5分)




