21日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節、アーセナル対アトレティコ・マドリーは4-0でアーセナルの勝利に終わった。
ここまでのCL2試合を無失点(プレミア8試合でもわずか3失点)で終えるなど今季堅守を誇るアーセナルと、CL2試合7得点というアトレティコによる“盾と矛”の対決。立ち上がりはホームのアーセナルが猛攻を見せてアトレティコゴールに迫る。5分にはエゼが強烈なシュートでゴールをうかがうも、これはクロスバーを直撃。また16分にはスケリーのチャンスを迎えたが、こちらのシュートは枠の右に外れている。
時間が経つに連れてアトレティコも攻められるようになり、25分にエミレーツ・スタジアムの観客に冷や汗をかかせる。ラジャの不用意なサイドへの飛び出しをきっかけに、フリアン・アルバレスが無人のゴールに向けてロングシュートを放ったが、このボールはわずかに枠の左に外れている。対してアーセナルは37分、サカの折り返しからマルティネッリがネットを揺らしたものの、こちらはオフサイドの判定。前半はスコアレスのまま終了している。
迎えた後半、アトレティコは48分にフリアン・アルバレスがクロスバー直撃のシュートを放ち、エミレーツ・スタジアムに再び恐怖を与える。そして、その後に待ち受けていたのは、アーセナルサポーターの歓喜に次ぐ歓喜だった。
アーセナルは57分、今季プレミア8試合で10得点を記録しているセットプレーの威力を見せつけて先制。サイドからのFKで、ライスが上げた高精度のクロスにガブリエウが頭で合わせて、GKオブラクを破った。
アーセナルはこの先制点から堰を切ったようにアトレティコからゴールを奪っていく。64分、スケリーとのコンビネーションからマルティネッリが加点すると、その3分後にはペナルティーエリア内のギェケレシュが放ったシュートがハンツコに当たり、コロコロと枠内に転がって3点目。さらに70分にはライスのCKをファーのガブリエウが折り返し、中央で待ち構えていたギェケレシュがこの日2点目を決めた。
アーセナルの圧倒的なインテンシティーを前にアトレティコは手も足も出ず、わずか13分間で4失点……。アウェー席の子供が涙ぐんでいたように、アトレティコサポーターにとってはまさに悪夢となった。
試合終盤はグリーズマンを投入したアトレティコが意地の攻勢を仕掛けるも、アーセナルがその鉄壁ぶりを見せつけて失点を最後まで許さず。アルテタ監督率いるプレミアリーグのチームが、ラ・リーガ三強の一角を完膚なきまでに叩き潰している。アーセナルはCL3連勝で、リヴァプール戦に続いてイングランドの地で敗れたアトレティコの成績は1勝2敗となった。




