現地時間18日、イングランド・プレミアリーグは第22節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムにアストン・ヴィラを迎えた。
前節、ノースロンドンダービーを逆転で制し、公式戦4試合ぶりとなる勝利を手にしたアーセナル。首位リヴァプールに食らいつくためにも連勝したいところだが、不動のセンターバックの一角であるサリバが負傷により欠場。ガブリエウの相方にはティンバーを起用し、右にトーマス、左にルイス=スケリーという最終ラインで臨み、ジェズスが負傷離脱した前線はハヴァーツ、マルティネッリ、トロサールが並んだ。
年明けの公式戦3試合で3連勝と勢いに乗ってエミレーツ・スタジアムに乗り込んできたアストン・ヴィラだが、立ち上がりから攻勢に出たのはホームのアーセナル。ボールを支配し、アストン・ヴィラを押し込んでいく。
守勢のアストン・ヴィラだが、32分に決定機。トーマスが自陣に戻したスローインをワトキンスが奪い、そのままループシュートを狙うも枠を捉えられない。
肝を冷やしたアーセナルは35分、ペナルティーエリア左でボールを受けたトロサールが縦に仕掛けて左足で折り返すと、ファーサイドからゴール前に絞って来たマルティネッリが押し込む。至近距離からのシュートはGKエミリアーノ・マルティネスでも反応しきれず、アーセナルが先制する。
先制を許したアストン・ヴィラは、さらに失点のシーンでオナナが負傷し、ボガードとの交代を余儀なくされた。
後半も1点をリードするアーセナルペースで試合が進むと、55分に左サイドでボールを受けたトロサールが縦に仕掛けて左足でクロスを上げる。これをニアサイドのハヴァーツがダイレクトで押し込み、アーセナルがリードを2点に広げた。
追加点を奪ったアーセナルに対し、アストン・ヴィラは60分、左サイドでボールを受けたディニュのアーリークロスを、ゴール前のティーレマンスがダイビングヘッドで合わせ、アストン・ヴィラが1点差に詰め寄る。
さらに61分にも、ティーレマンスにポスト直撃シュートを浴びるなど、危ない場面の続くアーセナル。すると迎えた68分、左サイドからキャッシュが左足で上げたクロスをファーサイドでフリーとなっていたワトキンスがダイレクトで流し込み、アストン・ヴィラが0-2から試合を振り出しに戻した。
2点のリードを追いつかれたアーセナルは82分、マルティネッリに代えてスターリングを投入。すると87分、左クロスのこぼれ球をペナルティーエリア手前のメリーノがボレーで叩きつけると、ゴール前のハヴァーツに当たってコースが変わり、ネットを揺らす。土壇場でアーセナルが勝ち越したかに思われたが、VARの結果、ハヴァーツの腕に当たっていたとして取り消しとなった。
アディショナルタイムは7分と長めに取られ、アーセナルが猛攻を仕掛けるも、E・マルティネスの好守もありゴールを奪えない。96分にはルイス=スケリーのスルーパスにトロサールが抜け出すも、シュートはゴール右へとわずかに外れ万事休す。2点差を追いつかれたアーセナルが勝ち点1を得るにとどまり、首位リヴァプールとの差は6ポイントに開いた。
■試合結果
アーセナル 2-2 アストン・ヴィラ
■得点者
アーセナル:マルティネッリ(35分)、ライス(55分)
アストン・ヴィラ:ティーレマンス(60分)、ワトキンス(68分)