カタール・ワールドカップ準決勝が13日に行われ、アルゼンチン代表とクロアチア代表が対戦した。
アルゼンチンはフリアン・アルバレスとリオネル・メッシの2トップを選択。クロアチアはルカ・モドリッチ、マルセロ・ブロゾヴィッチ、マテオ・コヴァチッチの中盤3人衆に、アンドレイ・クラマリッチ、イヴァン・ペリシッチ、マリオ・パシャリッチの前線となった。
試合はクロアチアがボールを持ち、アルゼンチンが構えるという展開に。アルゼンチンはカウンターからの縦に速い攻撃で突破口をつかもうとしていく。
32分にはアルゼンチンがフィードから決定機。アルバレスが抜け出してシュートに至るが、GKドミニク・リヴァコヴィッチに倒されてPKを獲得。これをメッシがゴール右上に叩き込み、アルゼンチンが大きな先制点を奪う。
さらに39分、相手のセットプレーからアルゼンチンのカウンターが炸裂。メッシを起点にアルバレスが自陣からドリブルを開始。一人でゴールまで向かうと、最後は相手のクリアミスにも救われ、自ら右足でネットを揺らした。衝撃の独走ゴールでアルゼンチンが2-0とリードを広げる。
42分にもコーナーキックからアレクシス・マクアリスターがヘディングで合わせるが、リヴァコヴィッチがビッグセーブでしのいだ。
後半開始からクロアチアはミスラフ・オルシッチ、ニコラ・ヴラシッチを入れて攻撃的な布陣としていく。結果としてクロアチアはボールを持てるようになるが、アルゼンチンの堅い守備を崩すことはできず、危険なカウンターを浴びるシーンも見られるように。57分にはメッシの個人技からワンツーでシュートに至るが、リヴァコヴィッチがセーブした。
69分にはアルゼンチンが決定的な3点目。メッシが右サイドを単独で突破。スピードアップとターンを繰り返してヨシュコ・グヴァルディオルを振り切ると、クロスにアルバレスが合わせてネットを揺らした。
その後、アルゼンチンはパウロ・ディバラやアンヘル・コレアといったここまで出場機会のない選手にもチャンスを与え、リードを守りきった。ここまで快進撃を続けてきたクロアチアを3-0と下している。
アルゼンチンが決勝の舞台へ上がるのは2014年のブラジル大会以来。当時はドイツに敗れたが、メッシがキャリアで唯一獲り忘れたタイトルを奪いにルサイル・スタジアムへと向かう。