バルセロナFWアンス・ファティは、今夏の退団を検討しているようだ。
バルセロナの下部組織出身であり、16歳9カ月でトップチームデビューを飾ったファティ。その後クラブ史上最年少ゴールやチャンピオンズリーグ史上最年少得点など様々な記録を打ち立て、リオネル・メッシ退団後は10番を任されている。しかし、2020年11月に左膝半月板を損傷して長期離脱を強いられると、以降も度重なるケガに悩まされてきた。
さらにチャビ・エルナンデス監督の下では、熾烈なポジション争いの中で後塵を拝し、今季も開幕3試合はすべて途中出場に。16歳FWラミン・ジャマルの台頭もあり、難しい立場が続いている。そんな中でスペイン『Relevo』によると、これまでファティ側もクラブ側も退団を望んでいなかったものの、状況が変化しているという。
選手は常にバルセロナ残留を優先していたが、出場時間を考慮し、トップチーム昇格後初めて他クラブのオファーに耳を傾ける模様。父親が代理人のジョルジュ・メンデス氏に対してオファーを紹介するように伝えたようだ。
またバルセロナ側も深刻な財政難の中で資金を必要としており、ドイツの投資ファンド「LIBERO Football Finance AG」から4000万ユーロ(約63億円)を受け取るのを待っている状況だが、ファティの売却が「経済的な安定をもたらす」という。
そして『Relevo』は、現時点でファティの新天地はプレミアリーグになる可能性が高いとも指摘。チェルシーとトッテナムが関心を持っており、有力な移籍先候補となっているようだ。移籍市場閉幕まで残りわずかとなったが、バルセロナの10番はどのような決断を下すのだろうか。
