レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、フォーマットを変更して行われるクラブ・ワールドカップ(W杯)に対して否定的な見解を示している。
クラブ・ワールドカップは2025年6〜7月に行われる次回大会から、32クラブで争われる。現在、参加クラブはFIFA(国際フットボール連盟)と放映権収入などの参加報酬について交渉を行なっているが、アンチェロッティ監督によれば、FIFAから提示されている条件は各クラブにとって受け入れられないものだという。
イタリア人指揮官は母国『イル・ジョルナーレ』とのインタビューで、次のように語っている。
「FIFAはそのトーナメントに参加する選手たち、クラブのことを忘れている。レアル・マドリーが行う1試合は2000万ユーロの価値があるのに、FIFAは全大会を通じて、その額だけを私たちに支払おうとしているんだ。ネガティブなことだよ」
「私たち同様に、ほかのクラブもこの大会への招待を拒絶するだろう」
アンチェロッティ監督はその一方で、今季限りでの引退を発表した34歳MFトニ・クロース、来季もレアル・マドリーで続ける考えの38歳MFルカ・モドリッチについても触れている。
「ルカは唯一無二のクオリティーとプロ精神を持つお手本だ。クロースは残念ながら止まることを決断したが、そういう決断の下し方がドイツ人らしいね。それでも彼はマドリーに住み続けるし、もし秋にでも考えが変わるようならば連絡をしてくれと言ってあるよ。再び始めればいいのだから」
アンチェロッティ監督はその一方で、自身の心のクラブについても語っている。
「マドリーは特別だね。ミランも選手、監督として在籍し、私のプロ人生の大半を捧げたクラブなのだから、いつも心に存在している」
「ただ、レアルはレアルだ。ここにはその歴史から来る敬意が存在している。練習場には過去の選手たちの写真があり、その歴史が今なお息づいているんだよ」


