27日のラ・リーガ第22節、レアル・マドリーは敵地エスタディオ・グラン・カナリアでのラス・パルマス戦に2-1で勝利した。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、「とても、とても重要な勝利だ」と勝ち点3獲得を喜んでいる。
前半をスコアレスで終えたマドリーは、53分にハビ・ムニョスの先制点を許すが、ここからお馴染みの逆転劇を披露。65分にエドゥアルド・カマヴィンガの浮き球からヴィニシウス・ジュニオールが同点弾を決めると、84分には得意のセットプレーからオーレリアン・チュアメニがヘディングシュートでネットを揺らし、今季10回目の逆転勝利で暫定ながらラ・リーガ首位に浮上している。
アンチェロッティ監督は試合後、次のような感想を述べた。
「スペクタクルな試合だった。私たちはビハインドを負ってから一歩を踏み出し、解決策を見つけ出した。今回の対戦相手が、ボールを使って良質なプレーを見せられる、素晴らしいチームであったことを忘れてはいけない。彼らは今季、前半にわずか2失点しか許していない。そのために私たちは、前半は試合をコントロールすることを優先して、後半から攻めに出たんだよ。これはとても、とても重要な勝利だ」
マドリーは前節アルメリア戦に続き2試合連続で逆転勝利を収めた格好だが、裏を返せば失点が増えていることになる。
「少し守備のソリッドさを失ったかもしれない。ただ、その代わりに多くのゴールを決めているがね。私たちは攻めに出ていくため、あるべき攻守のバランスを欠いて後方で苦しんでいるようだ。ナチョについて? 今季の彼は傑出したシーズンを過ごしているよ」
アンチェロッティ監督は、ジュード・ベリンガムが累積警告により出場停止だったこの試合でダニ・セバージョスを先発させ、ルカ・モドリッチをベンチスタートに。なおかつモドリッチは後半になってもウォームアップを行わず、結局出場しなかった。
アンチェロッティ監督はモドリッチにアップすら命じなかった理由について問われ、次のように返答している。
「ルカがアップしなかった理由は…(数秒考えてから)彼には敬意を払わなければいけないからだ。起用するか定かではないとき、私が彼をアップさせることはない。迷いがあるときにはアップさせないよ」
「ルカの調子は良い。次の試合には出場するだろう」
なおレアル・マドリーの次戦は2月1日、ラ・リーガ20節延期分のアウェーでのヘタフェ戦だ。




