レアル・マドリーは11日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントプレーオフ1stレグ、アウェーでのマンチェスター・シティ戦に臨む。この試合の前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、4シーズン連続となるシティとの対戦を「クラシコ(クラシックマッチ)」と形容している。
「まるでクラシコだ。このコンペティションで何年も前から対戦しているからね」
「面白く、均衡した一戦になるだろう。何が起こるのかを予測するのは難しい。それは選手たちの姿勢、クオリティー、自信、意思の強さに依存するのだから……。非常に高レベルな試合で、一つではなくあらゆる面で最高の力を引き出さなければならない」
「シティとの対戦はいつだって頭痛の種だ。しあkし現実として、私たちを敗退に追いやったシティは優勝し、その逆のことも起こっている。この対戦で勝利した方が、大会を勝ち抜いていくと確信しているよ。驚きがあるとすれば、この試合がプレーオフで実現したことだが、それはUEFAではなく私たちのせいとなる。決勝や準決勝、ベスト8のカードでもいい驚きの対戦だが、責任は私たちにあるんだ」
MFロドリの長期離脱あたりから調子を落としているシティだが、アンチェロッティ監督はジョゼップ・グアルディオラ監督の能力に疑いの余地がないことを強調した。
「私に言えることがあるとすれば、彼はフットボールに多くのものをもたらした監督だ。ポゼッション、攻撃的プレー、プレッシング、後方からのビルドアップ……。彼はフットボールのイノベーターであり、私は本当にリスペクトしている。一番の監督ではないならば、最高クラスの一人だろうね。彼らと対戦するとき、試合の準備はいつも悪夢だよ。彼のチームは考えさせられるプレーアイデアを持っているんだ」
アンチェロッティ監督はその一方で、昨年末から調子を落としていると指摘されるFWヴィニシウス・ジュニオールについても言及している。
「彼はとても良いシーズンを過ごしている。これまで2回負傷して、継続性を欠いたことだって考慮に入れるべきだろう。今季はすでに17得点を決めているし、多くの試合で決定的な活躍を見せた。だが怪我によって継続性を欠いてしまったんだ」
バロンドール受賞を逃したことが、ヴィニシウスの精神に影響を与えていることは否定した。
「私はそうは思わない。100%ではないとしても良い調子だと思っている。現に、ダービーの後半は違いを生み出していた。左サイドで、相手にとっての悪夢となっていたよ。彼にはモチベーション、プレーする意欲がある」
マドリーは昨年のバロンドールをロドリが受賞することが分かり、授賞式当日に急遽参加を取りやめた。アンチェロッティ監督はクラブ全体で取ったその行動について、後悔していない様子だ。
「(授賞式)欠席は悪い判断だった? そうは思わない。私たちは(授賞式)参加を望まなかった。バロンドールはヴィニシウスが受賞すべきと思ったからだ。だからといってロドリに敬意を持っていないわけじゃない。ただ彼が受賞すべきは、その前のバロンドールだったはずだ」
現在はDFエデル・ミリトン、DFダヴィド・アラバ、DFアントニオ・リュディガーが負傷中と、センターバックが不足し続ける今季のレアル・マドリー。アンチェロッティ監督は、怪我をしていないDFヘスス・バジェホ(28)を頑なに起用しないが、その理由について問われると次のように返答した。
「バジェホに対して何かがあるわけじゃない。問題は、彼の契約がまもなく切れることにある。だから私たちは、若手に出場機会を与えることを優先している」




