8日のチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ、レアル・マドリーはアウェーでのアーセナル戦を0-3で落とした。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、「厳しい敗戦」と振り返った。
前半からアーセナルの攻勢を受けたマドリーはGKティボ・クルトワの好守によって何とか無失点を維持していたものの、58分と70分にMFデクラン・ライスにフリーキックからゴールを叩き込まれ、さらに75分にMFミケル・メリーノの3点目を許した。攻撃面ではFWヴィニシウス・ジュニオールやFWロドリゴが沈黙し、それに引っ張られるようにして全体が低調なプレーに終始。サポーターが無力感を覚えるような内容で敗戦を喫している。
試合後会見に出席したアンチェロッティ監督は、次のような感想を述べた。
「厳しい敗戦だ。こういったことになるとは想像していなかった」
「試合開始から1時間は良かったんだ。前半は規律のあるプレーを見せていたが、セットプレーで0-2とされてから落ち込んでしまい、嫌な内容で試合を落としてしまった」
「このチームはこれまでリアクションを見せてきたが、今日の試合終了までの30分間は良くなかった。反省する必要があるし、逆転のためにできる限りのことをしなければならない」
「なぜ後半に落ち込んでしまったのか? 説明は難しい。私たちはチームとしてのリアクションを見せることができなかった。規律を失い、相手の方がうまくボールをコントロールしていた」
アンチェロッティ監督はまた、ヴィニシウス、ロドリゴ、FWキリアン・エンバペ、MFジュード・ベリンガムの同時起用が攻守のバランスを崩しているとの指摘に対して、次のように返答している。
「いいや。スタメンは過去とは異なるが、しかしベストだ。プレーすべきは最高の選手たち……それが私の考えなんだよ。ただ今日、はコンパクトなブロックを形成することができなかった」
この敗戦の責任が自身にあるかを問われたイタリア人指揮官は、「もちろんだ。そこに関して疑いはない」と返答。そして16日に行われる本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグで、逆転勝利を果たす意欲を示している。
「今夜のことによって、もう可能性がないように思えるかもしれない。しかし、フットボールではいつだって変化があるものだ」
「今日、アーセナルのライスがフリーキックから2ゴールを決めるなど、誰も考えていなかったはずだ。しかしフットボールでは、ときにそういうことが起こるんだよ。可能性は低いさ。それでも私たちは、ありとあらゆる手段を尽くすつもりだ」




