Takayuki MorimotoGetty

森本貴幸、10年ぶりシチリア復帰のはずが…アクラガス幹部が獲得失敗を報告

セリエD(イタリア4部)アクラガスのゼネラルディレクター(GD)を務めるグラツィアーノ・ストラーノ氏は、元日本代表FW森本貴幸の獲得が失敗に終わったと説明した。地元紙『アグリジェント・ノティツィエ』などが11日に報じた。

2006年夏にわずか18歳で東京ヴェルディからカターニアへ移籍すると、合計5年半にわたってシチリアで過ごして地元のファンから愛された森本。昨夏、シチリアのアグリジェントに拠点を置くアクラガスへの加入が伝えられ、10年ぶりのシチリア復帰として大きな話題となった。

だが、アクラガスGDは手続き上の問題により森本を登録できず、獲得が実現しなかったことを報告した。元カターニアFWは昨夏にセリエDへ昇格したクラブの目玉補強と目されていただけに、ストラーノ氏は落胆を隠せない。

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「モリモトの事件は茶番だった。我々の責任を見出すことができないほどだ。オーナーと幹部全員がモリモトの獲得手続きを終えるためにできる限りのことをした。渡航費用や弁護士費用を支払い、さまざまな費用を負担してきた」

「しかし、(手続きが上手くいかず)適切な解決策だと確信して選手を日本へ返した。GDとして私がすべての責任を負う。モリモトをアグリジェントへ連れてくることができずに残念だ。労働契約を作成し、居住関連の手続きもしてすべてを行っていた」

アクラガスGDは獲得失敗の原因として、必要書類を日本から取り寄せることができなかったことを挙げた。

「だが、イタリアの法律上で重要となる書類を、日本から発行することが不可能だったようだ。選手は偉大なプロ精神で状況を理解してくれた。みなさんにお詫びしたい。起きてしまったことに対しては私があらゆる責任を取りたい」

地元紙は「“アクラガスのユニフォームに袖を通したモリモトを見る”というファンが願いは、実現することがなかった」と綴った。

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