エールディヴィジ第6節アヤックス対フェイエノールトは、ファンの暴走によって試合が中断となった。
24日にヨハン・クライフ・アレナで行われたオランダ屈指の名門同士による伝統の一戦“デ・クラシケル”。しかし、試合は上田綺世もベンチに復帰したフェイエノールトが敵地で好スタートを切り、9分と18分にサンティアゴ・ヒメネスが2点を奪う。さらに37分、ヒメネスのお膳立てからイゴール・パイシャオンがネットを揺らし、アウェイチームが前半だけで3点をリードした。
すると3点目が決まった直後、チームの戦いに不満を持つアヤックスファンがピッチ上にカップを投げ込んだため、試合が一度中断することに。そのファンが特定されたことで再開したものの、前半終了間際に今度は花火が投げ込まれたため再び中断。さらに、ハーフタイム後に両チーム選手はピッチへ戻ってきたものの、今度は照明弾や発煙筒などが投げ込まれると、両クラブやリーグ側の協議の結果、試合はこのまま中断が決まっている。
アヤックスは今季開幕戦に勝利したものの、その後は公式戦6試合でわずか1勝(3分け2敗)と苦戦が続いていた。ファンの暴走は収まらず、中断後には一部の人間がスタジアムのメインゲートを破壊するなど、混乱が続いた。
なお、この試合の決着がどうなるかは現時点でリーグ側から発表されていない。一方でアヤックス側は、今季序盤戦の苦戦の原因だと批判が集中していたフットボール・ディレクターのスヴェン・ミスリンタート氏解任を発表している。




