サンフレッチェ広島は5日、ACL2準々決勝第1戦でライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)をホームに迎えた。
ラウンド16でナムディン(ベトナム)を下した広島と、ムアントン・ユナイテッド(タイ)を退けたセーラーズが対戦した。
序盤から試合の主導権を掌握した広島は8分に塩谷司がGKのセーブを強いるミドルシュートを放つと、12分に先制する。ボックス右手前で塩谷から縦パスを受けた田中聡がターンしながら左足のトラップで前を向くと、その流れのままシュート。左足のアウト回転のかかったシュートをゴール右に突き刺し、田中の美しい一撃で広島が先手を取る。
ハーフタイムにかけても一方的に押し込んでいた広島だが、37分にワンチャンスをモノにされる。敵陣でのCKから鋭いカウンターで一気に侵攻されると、最後はゴールエリア左付近でパスを受けたシャワル・アヌアルに決められ、1-1と追いつかれた。
それでも、42分には広島が再び前に出る。右サイドに走りこんだ中村草太が素早くグラウンダーの折り返しを入れると、正面で合わせたジャーメイン良が決めて広島が2-1とリードして試合を折り返した。
迎えた後半、広島は立ち上がりの46分に追加点。ハーフタイム明けから出場した東俊希が左サイドでアーリークロスを入れると、正面に飛び込んだジャーメイン良が右足のダイレクトシュートでネットを揺らし、3-1とする。続く68分にはボックス右奥の中野就斗からのマイナスボールをダイレクトで叩いた川辺駿が鋭いシュートを突き刺し、4点目を挙げた。
勢いの止まらない広島。69分に投入されてデビューを飾った新戦力のジェルマンが、74分に新井直人のクロスに頭で合わせて早速ゴールを記録し、5-1に。さらに75分には敵陣でのボール奪取からボックス右の中村が鋭いシュートを突き刺し、6-1と試合を決める。
結局、広島はそのまま大勝。12日に行われる第2戦を前に、大きなアドバンテージを得た。



