20220818_Kobe2(C)Masahiro Ura

ヴィッセル神戸、アジアの舞台でJ1首位・横浜F・マリノスを3発撃破! 熱戦制しACLベスト8進出

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は18日、ラウンド16のヴィッセル神戸vs横浜F・マリノスが行われた。

互いにグループステージを首位で突破してきた神戸と横浜FM。日本での集中開催となっている東地区ノックスアウトステージにてベスト8の切符を争った。

神戸は大迫勇也や山口蛍、酒井高徳ら、横浜FMは西村拓真や仲川輝人、喜田拓也らを先発起用。明治安田生命J1リーグでは第25節終了時点で首位に立つ横浜FMに対して神戸が16位と開きがあるが、互いに豪華な顔ぶれでアジアでの一発勝負に臨んだ。

試合のスタートから高い位置でプレスをかける神戸に対して横浜FMは後方で繋ぎつつ攻めどころを探す。7分、最終ラインの實藤友紀が縦パスを入れようとしたところでピッチ中央左の汰木康也がカット。チェックを剥がして前線にスルーパスを供給すると、ボックス右でGK高丘陽平との一対一を迎えた飯野七聖がチップキックでネットを揺らす。

それでもその2分後、神戸陣内浅い位置でボールを持った實藤が右サイドに展開。小池龍太がワンタッチで前線に送ると右サイド深い位置に抜け出した仲川がクロスを送る。飛び込みながら頭で合わせた西村が同点弾を沈めた。

互いに積極性が目立つ試合では15分にも神戸に決定機が訪れる。大迫がボックス内でキープして落としたボールに反応した山口がボックス手前中央から右足で強烈なシュートを繰り出すがバーに直撃。21分にも酒井の左サイドからのクロスを大迫が頭で落とし、ボックス内でフリーになっていた山口が至近距離からシュートを浴びせたがGK高岡のファインセーブに阻まれる。

攻勢を保つ神戸は30分にも佐々木大樹がシュートを打ち込むものの實藤がブロック。しかし、オンフィールドレビューの末にボックス内でのハンドと判定されて實藤への警告とPKがとられる。キッカーの佐々木が確実に決めて神戸が勝ち越した。

試合を折り返すとビハインドの横浜FMが高い位置でボールを持つ時間を増やしていくがなかなかシュートに持ち込めず。58分にはボックス左でボールを持った永戸勝也が左足を振り抜いたがGK前川黛也が好守でしのいだ。

神戸は直後に大迫と佐々木に代えて武藤嘉紀と小田裕太郎を送り出す。一方の横浜FMも仲川と實藤に代えて水沼宏太と藤田譲瑠チマを起用し、組み立てから攻撃に変化をつけていく。

横浜FMは一進一退の攻防が続く中でも確実にゴールを脅かすが神戸も簡単には追いつかせない。反対に素早いカウンターから幾度もシュートを繰り出して牽制していく。

すると80分、ボックス右に抜け出した山口が中央マイナス方向にグラウンダーのボールを折り返し。ニアにポジションをとっていた小田が右足で合わせてリードを広げた。

終盤には途中出場したアンデルソン・ロペスの得点で1点差に詰め寄った横浜FMだったが、神戸がリードを保ったまま試合終了。初出場にてベスト4に名を連ねた2020年以来2回目の出場ながらベスト8に駒を進めた。一方の横浜FMはクラブ史上初の準々決勝進出を阻まれる結果となっている。

勝利した神戸は22日に行われる準々決勝でベスト4進出を争う。

■試合結果
ヴィッセル神戸 3-2 横浜F・マリノス

■得点者
神戸:飯野七聖(7分)、佐々木大樹(31分)、小田裕太郎(80分)
横浜FM:西村拓真(9分)、アンデルソン・ロペス(89分)

広告