AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は7日にラウンド16が開催され、ヴィッセル神戸は上海上港(中国)と対戦した。
ジョホールが大会から撤退したために水原三星、広州恒大と3クラブで戦ったグループGを首位で突破した神戸が、グループHを横浜F・マリノスに次ぐ2位で通過した上海上港と激突。
大会初参加でノック・アウト・ラウンドに進出している神戸は、アンドレス・イニエスタや山口蛍、トーマス・フェルマーレンらを先発起用。対する上海上港は、復帰がメンバー外となった一方でオスカルやリカルド・ロペスらをスタートから送り出している。
開始早々の2分、神戸はいきなり慌てさせられる。ボックス内で高く浮き上がってルーズになったボールに反応したリー・ションロンが飛び上がり、GK前川黛也と競り合いながらヘディングシュート。ボールはゴールに転がり込んだが、前川へのファウルがあったとして神戸は難を逃れた。
その後、ボール支配を高めていく神戸に対して上海上港は2トップを前に残しつつも飛び込まずに対応。神戸はイニエスタを中心にボールを動かして打開を図るもののなかなかシュートまで至らない。
それでも31分、試合を動かしたのは神戸のスーパースターだった。ボックス手前やや右で縦パスを受けたイニエスタは巧みなトラップで前を向いて中央にドリブル。キックフェイントを交えて放った左足のシュートがGKチェン・ウェイの脇下を抜けてネットを揺らした。
失点後にセットプレーを中心としてチャンスを増やしていく上海上港。36分にはボックス手間中央のFKの場面でオスカルが右足で鋭く曲がるシュートを放つとGK前川黛也は一歩も動けなかったが、これは枠を外れていく。
神戸も守りに入ることはせず、42分にカウンターから古橋亨梧がボックス手前中央に入り込んでミドルシュートを浴びせる。枠をわずかに右に逸れたものの人数を欠けようとする上海上港のゴールを脅かした。
リードして折り返した神戸は後半開始早々の50分にもチャンスをものにする。左サイドでうまくボールをキープした古橋がクロスを上げ切ると、ボックス中央に飛び込んだのは西大伍。右足を伸ばしてボールに触れて追加点とする。
さらに、54分にも右サイド深い位置まで入り込んだドウグラスが中央マイナス気味に折り返すとイニエスタが反応。上手くミートせず枠を捉えることができなかったが、神戸の時間が続く。
59分には古橋がボックス中央に抜け出すがGKチェン・ウェイが前に出てシュートコースを消してブロック。こぼれ球をボックス手前中央で拾った西が守護神不在のゴールを狙ったものの枠を外れた。
勢いに乗る神戸だったが、68分にアクシデントが発生。足を痛がる仕草を見せるイニエスタがピッチに座り込んでしまい、安井拓也との交代を余儀なくされる。
攻勢を強める上海上港は73分、ボックス中央に走り込んだワン・シェンチャオが至近距離からシュート。しかし、ここはフェルマーレンが肩でブロックしてゴールを死守する。
その後も一進一退の攻防が続くが、神戸は最後までゴールを割らせず。2点のリードを保って試合終了を迎え、準々決勝進出を決めた。
■試合結果
ヴィッセル神戸 2-0 上海上港
■得点者
神戸:アンドレス・イニエスタ(31分)、西大伍(50分)
上海上港:なし
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