カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進める日本代表。17日にはカナダ代表との国際親善試合を終え、翌18日にはコンディションの問題などでその試合に帯同していなかったメンバーが元気な姿を見せた。【取材・文=林遼平】
■回復後に即合流の可能性も
ケガ人やコンディションに問題を抱えていた選手の復帰が近づいている。
日本代表は18日、国際親善試合カナダ戦から一夜明け、W杯の初戦・ドイツ戦に向けてトレーニングが休みに。一方、ここまで別メニュー調整が続いていた遠藤航と守田英正、体調不良の影響で合流が遅れていた三笘薫の3人は、ドーハのトレーニング場に現れランニングやボールを使ったトレーニングで汗を流した。
ドイツ戦に向けてピッチが上がっていたのは遠藤だ。脳震とうによる復帰プロトコルの最中である遠藤は、ダッシュやジョギングなどアジリティメインのトレーニングに加え、ボールを使った練習を実施。細かいステップでボールを受けてからミニゴールにパスする練習、シュート練習を行うなど、復帰に向けて順調に準備を進めている様子が見られた。
一方、昨日に合流した三笘は、スピードを出したダッシュやジョギング、ボールコントロールを行い体調不良からの復調をアピール。守田は三笘と比べて全力ダッシュというのはなかったが、確認しながらのダッシュやジョギング、簡単なボールタッチを行うなど、少しずつ回復に向かっているようだ。
この日は森保一監督が記者陣の取材に対応。別メニューが続いている選手に対して指揮官は、「彼らの起用も含めて状態を見極めた上でドイツ戦のメンバーを決めていきたい。回復ができれば即合流ということは問題ないかなと思っています」と語った。
また、19日からのトレーニングを非公開で行うことが決定。通常は2日前からだったが、「4日前と3日前にも戦術的なトレーニングを入れたい。初戦に向けてより集中と試合に向けての準備をする」とし、チームは本番モードに入っていく。
