日本代表のヒーローとなったFW浅野拓磨が、ドイツ代表戦後のフラッシュインタビューに応じた。
日本は23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節でドイツと対戦。優勝候補と目される強豪との一戦は、下馬評では不利と見られており、33分にはPKから失点を喫したものの、後半に入ってから攻撃的なカードを続々と切ると、75分に堂安律、83分に浅野と途中出場の選手が立て続けにネットを揺らして逆転勝利を果たした。
また、浅野は57分の途中出場直後から積極的に裏を狙う姿勢を見せ、幾度かシュートまでたどり着いていた。83分の得点では後方からのフィードに抜け出し、ボックス右角度のないところからニア上を射抜き、GKマヌエル・ノイアーの守るゴールを奪っている。
試合後、浅野は自身のトライについて「チャンスがあればシュートを打つとずっと決めていました。その前にもいくつかチャンスがあって、それが結果に最後繋がったかなと思います」とコメント。さらに、2018年ロシア大会でメンバーから漏れた時の思いを振り返っている。
「4年半前にW杯メンバーに入れなくて、その瞬間から今日のことを想像しながら、今日のために全力で準備してきたので、それが結果に繋がっただけかなと思います。結果に繋がらなかったとしてもやってきたことは変わらないので、それが今日たまたま結果に繋がっただけかなと思います」
ドイツから勝ち点3という結果は、大会全体でも紛れもなく屈指の大金星。しかし、大仕事を果たした浅野はそのことを大きくとらえすぎてはいないようだ。
「僕らからしたら対戦相手は関係なくて、特に僕はあまり意識していなくて、どの相手でも自分がピッチに立てば100%プレーする、それだけを意識していました。それが今日、全員がピッチで表現できて結果に繋がっただけかなと思います」
次戦に向けては「今日は全員でしっかり喜んで、勝ち点3分しっかり喜んで、明日からしっかりと切り替えて次のゲームに向けて準備していきたいと思います」と語った浅野。27日にはコスタリカ代表との第2節を控えているが、そこでも輝きを放つことができれば決勝トーナメント進出の可能性はぐっと高まる。
