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ドイツ戦激闘の余波…日本代表、冨安健洋と酒井宏樹の状態に懸念広がる

 カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節でドイツ代表を相手に大金星を飾った日本代表。中3日の27日には第2節コスタリカ代表戦を迎えるが、激闘の余波が色濃く出ているようだ。【取材・文=林遼平】

■酒井が病院で検査

 歓喜に沸いたドイツ戦の翌日、心配な状況が目に飛び込んできた。

 日本代表は24日、ドーハでトレーニングを実施した。この日はすべてのメニューが公開。ドイツ戦でスタメン起用された選手たちはジョギング程度のリカバリーで抑え、そのほかの選手たちはボール回しや強度の高いパスゲーム、シュート練習などで汗を流した。途中出場した三笘薫と堂安律、南野拓実の3人は、練習途中で切り上げてコンディション調整に努めている。

 グラウンドに現れたメンバーの中で気になったのは、ドイツ戦に出場した冨安健洋と酒井宏樹の姿がなかったこと。冨安は右太腿裏違和感のためホテルでの休隣ピッチに姿を表さず。もう一人の酒井もホテルでの休養に加え、症状を見るため病院で検査を行ったようだ。「ケガに関してはちょっとまだわからない」とは森保一監督の言葉。ドイツ戦で重要な役割を担っていた二人だが、ここで不在となったことでコスタリカ戦の出場に響く可能性が出てきたと言っていいだろう。

 練習後、取材に応じた谷口彰悟は、チームの勝利を喜びつつも「最高な雰囲気」の中でピッチに立てなかったことに対する「悔しさがある」と語り、その上で自身の出番に向けて準備をしたいと口にした。

「雰囲気も含め、相手のレベルも含め、やはり世界ナンバーワンの大会だなとすごく実感できた。後半から少しこっちがチャンスを作ったりすると会場の雰囲気もいけるぞという空気になって、そういうのも含めてこれがW杯なんだなと思いました。(出られなかった選手は)みんな悔しい気持ちを持っているし、自分もピッチに立ちたいという思いはあるけど、その気持ちを超越するというか、そんなもの当たり前で、その上でいい守備をしていくというレベルの話だと僕は思っています」

 番狂わせを起こした勝利に浮かれず、次なる試合へと全員が集中している。負傷者は出てしまったかもしれないが、コスタリカ戦に向けてもう一度、チームとして引き締めていきたいところだ。

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