カタール・ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表が、初戦のドイツ代表戦を照準に懸念事項を徐々にクリアしている。【取材・文=林遼平】
■守田が練習復帰
ついにフルメンバーが揃った。
日本代表は21日、ドーハでトレーニングを実施。公開された冒頭約15分の練習では、ランニングからミニダッシュ、ボール回しなどで汗を流した。
この日、大きな話題となったのが守田英正のトレーニング復帰だ。ここまでカタール入りしてから左足ふくらはぎの違和感のため別メニュー調整が続いていたが、21日のトレーニングではランニングを始め、公開された部分のすべてのメニューを消化。テーピング等を巻くことなくプレーし、順調な回復をアピールした。もちろん、非公開になってからのトレーニングでどれだけプレーしているかはわからないが、復帰が近づいていることは間違いないだろう。
練習後には冨安健洋が取材に対応。「もともと初戦に間に合う予定で準備をしていたので、そんな感じです」と語り、初戦には問題ないとの見込みを口にした。守田の状況次第ではあるが、初戦のドイツ戦にはベストメンバーを揃えられる可能性が高まっている。
練習場には日本代表戦の際にスタジアムMCを担当している関野氏が来訪。今大会はFIFAが各国よりスタジアムMCを招待しており、関野さんも日本を代表して大会に参加し、試合日は対戦チームのMCとともにスタジアムを盛り上げることが決まったと発表した。
一方で、トレーニングパートナーとして参加する予定だったU-19日本代表の選手だが、スペイン遠征中に新型コロナウイルスの陽性者が4人ほど出てしまったため、カタール入りせず帰国することとなっている。
アクシデントなどもありながら、初戦に向けて準備を進めている日本。重要なドイツ戦へ、チーム全体でさらに集中していく。
