現役時代にアーセナルなどで活躍したジャック・ウィルシャー氏は、ノリッジ・シティのコーチに就任することになりそうだ。
アーセナル下部組織出身で、2008年にわずか16歳でトップチームデビューを飾ったウィルシャー。2011年のバルセロナ戦(2-1)で圧巻のパフォーマンスを見せるなど若くしてアーセナルを牽引する存在となったものの、その後は相次ぐケガに苦しむことに。アーセナルで公式戦197試合に出場した後、ウェストハム、ボーンマス、オーフスGFと渡り歩き、2022年に30歳という若さで現役を引退した。
そんなウィルシャー氏だが、引退を発表した直後に古巣アーセナルのU-18チームの監督に就任して指導者キャリアをスタート。就任初年度でチームをFAユースカップ決勝に導き、その手腕は高く評価されていた。2023年10月にはMLS（メジャーリーグ・サッカー）のコロラド・ラピッツと監督就任に関して交渉していたものの、最終的にはアーセナルに残ってユースチームの指導を続けている。
しかし、この度ノリッジ・シティのコーチ就任へ向けて交渉が進んでいる模様。『The Athletic』によると、今季から指揮を執る35歳のヨハネス・ホフ・トルップ監督のコーチングスタッフに加わる可能性が高まっているという。本人も今回のオファーに前向きであり、19日の試合には間に合わないものの、スタッフ入りへ大きく近づいていると伝えられている。ノリッジは今季チャンピオンシップ（イングランド2部相当）で4勝3分け2敗と7位につけているが、新たなコーチを迎えることになりそうだ。
アーセナル屈指の逸材と期待を集めたものの、ケガが原因で早期に現役引退を決断したウィルシャー氏。指導者としてキャリアを歩む中、32歳でトップチームのコーチに就任する可能性が高まっている。
