20220914_takata harunaGetty Images

髙田春奈氏、WEリーグチェア&Jリーグ理事兼任の可能性も…異例人事で現役Jリーガーも役員入りへ

WEリーグの時期チェア候補に髙田春奈氏が内定したことで、Jリーグとの連携における相乗効果が期待されている。

■髙田氏が次期WEリーグチェア内定

WEリーグは14日、同日の臨時理事会で役員候補者選考委員会の答申により、髙田氏が次期理事長(チェア)に承認されたことを発表。29日の定時社員総会ならびに理事会で正式決定することが伝えられた。

2020年1月~2022年2月にかけてV・ファーレン長崎の代表取締役社長を務め、クラブ運営の実績も持つ髙田氏は、今年3月にJリーグの業務執行理事に就任。一般企業での実績も生かし、Jリーグではこれまで社会連携や管理部門の複数セクションで精力的に取り組んでいた。

しかし、WEリーグのチェア就任が確定的となったことで、Jリーグの役員体制の変化にも注目が集まる。Jリーグは9月14日、チェア就任は同29日にWEリーグ側で正式決定する予定であることを強調し、役員体制に関しては改めて知らせるとした。

■兼任の可能性は否定されず

Jリーグのプレスリリースの中で、野々村芳和チェアマンは「9月29日にWEリーグチェアに正式就任されることになれば、Jリーグ・日本サッカーの未来のために共に力を注いできた髙田さんが牽引されるWEリーグと、Jリーグがこれまで以上に連携を高めることで、日本サッカー界がさらに発展していくと信じています」とコメント。人事の行方には言及しなかった一方、ポジティブな効果がもたらされることに期待を寄せた。

髙田氏当人も「Jリーグ理事の任務がある中で、この機会をいかに捉えるべきか、大変悩みました」と明かしつつ「半年前に着任したばかりにもかかわらず、この人事を受け入れてくれたJリーグには心から感謝しています。Jクラブの運営担当、実行委員時代そしてJリーグでの経験を活かしつつ、今後は同じサッカー団体としてより一層連携を深め、共に存在を高めあえるよう精進してまいります」と、期待に応えようという意気込みを示している。

また、WEリーグはチェア選出過程で候補者が数名いた中で満場一致で髙田氏に決定したことを会見で報告。登壇していた野仲賢勝専務理事は、Jリーグ理事との兼任についてはこれから検討し、詳細を決めていくとした。29日の正式決定次第で、今後の日本サッカー界に大きな影響を与える前例となりそうだ。

新たな試みとなった今回のWEリーグの決断。髙田氏の他にもアルビレックス新潟でプレーする31歳MF島田譲氏が理事に内定しており、まさに異例の人事となっている。なお、現役Jリーガーである島田氏については多くの議論が交わされたが、これまで様々な活動経験があること、選手の良き理解者となることが期待されて選出に至ったと明かされた。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0