UEFA(欧州サッカー連盟)の複数の代表団は、FIFA(国際サッカー連盟)総会を途中退席して波紋を呼んでいる。
世界のサッカー界において最も重要な会議の1つであるFIFA総会。211カ国の代表団が一同に会して様々な問題を会議する場は、16日にパラグアイで開催された。しかしFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、アメリカのドナルド・トランプ大統領と共にカタールを外交歴訪しており、今回のFIFA総会に遅刻。『BBC』によると、開始予定時刻は10時30分だったが、2時間17分を過ぎた後に到着したという。
そして、このFIFA会長の遅刻にUEFA代表団は抗議。アレクサンデル・チェフェリン会長を筆頭に、イングランドサッカー協会会長など8人のFIFA理事会メンバーと代表団が会議の休憩中に途中退席したようだ。その後UEFAは、以下のように声明を発表している。
「FIFA総会の日程が直前に変更されたのは誠に遺憾である。単に私的な政治的利益を優先するためと思われるような理由で、土壇場で日程が変更されたことはフットボールにとって何の役にも立たない。フットボールの利益を二の次にしているようにすら見える。我々は皆、フットボールに奉仕する立場にある。UEFAのFIFA理事会メンバーは、今回の出来事を機に、フットボールが最優先であることを強調し、退席する必要性があると感じた」
なおUEFAのチェフェリン会長は、これでFIFA総会を2回連続で途中退席。昨年バンコクで開催された総会では、2027年女子ワールドカップの開催地決定投票とインファンティーノ会長の閉会の辞の前に退席している。
