U-20日本代表は9日、AFC・U-20アジアカップ・ウズベキスタン2023のグループD第3節でU-20サウジアラビア代表と対戦した。
グループDで唯一連勝して首位を走る日本。引き分け以上で首位での決勝トーナメント進出が決まる状況でサウジアラビアとの一戦に臨んだ。日本は2試合連続得点中の熊田直紀や主将の松木玖生、北野颯太、横山歩夢らを先発起用している。
試合は早々の15分に日本が動かす。ボックス左で安部大晴からのパスを受けた松木が左足のキックフェイントを入れながら切り返す。サウジアラビアDFの足を止めて右足のシュートを放ち、ネットを揺らした。
その後も攻勢に転じようとするサウジアラビアに対して最終ラインの裏を狙うボールを織り交ぜながら追加点を目指す日本。前半終盤にはサウジアラビアボールの左CKからモハメド・バコルのヘディングシュートがバーを叩く。GK木村凌也がその対処のためにポジションを取っていたためゴールは無人という窮地の中でボックス内にボールがこぼれたが、ハリド・アル・アシリがシュートを空振りして事なきを得る。
リードして折り返すことに成功した日本はハーフタイム中に選手交代を敢行。松田隼風に代えて髙橋仁胡を送り出してディフェンダーの入れ替えを行う。
後半に入るとサウジアラビアのパワフルな攻撃を受けて守勢に回る時間も作らされるが素早い切り替えで対処。71分にはカウンターからボックス左に抜け出した熊田の折り返しに髙橋が右足で合わせたもののサウジアラビアGKに阻まれた。
終盤に向けても選手を入れ替えていく日本だったがサウジアラビアは75分に左CKを獲得。クロスが蹴り込まれると中央で飛び上がったヤジード・ジャウシャンに頭で合わせられて同点となる。
それでも78分に日本も左CKを獲得。キッカーの山根陸が右足で速いボールを蹴り込んだところで松木がニアで合わせて勝ち越し弾とした。
そして、終盤にサウジアラビアの猛攻を浴びたものの日本がリードを保って試合終了。今大会唯一の3連勝でグループを終え、文句なしの首位通過を決めている。
なお、今回のアジア杯はインドネシアにて今年5月から6月にかけて開催されるU-20ワールドカップ（W杯）予選も兼ねたもの。開催国インドネシアがアジア杯でグループ敗退を喫したため、ベスト4に名を連ねた4カ国にW杯の出場権が与えられる。
日本は、12日23：00キックオフの決勝トーナメント1回戦（準々決勝）で、グループCを2位で終えたヨルダンとの対戦を予定。そこで勝利すれば、W杯の切符を手にすることができる。
■試合結果
U-20サウジアラビア代表 1-2 U-20日本代表
■得点者
サウジアラビア：ヤジード・ジャウシャン（75分）
日本：松木玖生（15分、78分）
【今後のスケジュール】
準々決勝
- 対戦カード：U-20日本代表 vs U-20ヨルダン代表
- 日時：2023年3月12日（日）23：00キックオフ
※日本時間
※日本戦は決勝トーナメント以降もDAZNで配信予定