Ko Itakura Schalke 2021-22Schalke

【独占】板倉滉が自身の去就、W杯を語る「残留のイメージはできている。このクラブにはとてつもない可能性がある」

シャルケに所属する日本代表DF板倉滉が『Betway』の協力の下、『GOAL』と『SPOX』の独占インタビューに答えた。板倉は、昨夏に買い取りオプション付きのレンタル移籍によって加入したシャルケでセンターバックやボランチなどユーティリティ性を活かし、レギュラーに定着。日本代表として2022年カタール・ワールドカップ(W杯)出場権獲得にも貢献した25歳が、シャルケでの現状や日本とドイツの違い、W杯への思いなどを語った。

――昨夏に加入したシャルケでは主力に定着しました。今シーズン、自身の手ごたえは?

早くチームに馴染めてよかったと思うし、これまで多くの試合に出場すること、責任を負うことができていることは嬉しいですね。シャルケは間違いなくブンデスリーガにいるべきクラブだと思っています。今シーズンは調子のいいクラブがたくさんあるし、厳しい昇格争いが続いていますが、ブンデスリーガに復帰することが僕たちの大きな目標です。みんなが昇格を信じて続けています。

――フローニンゲンから昨夏に移籍しました。変化について教えてください。

適応するのは、それほど難しくはなかったですね。距離もそこまで離れていないし、オランダとドイツの生活はとても似ていますから。文化も似ているし、とてもオープンな人間性で、歓迎してくれます。それに、クラブ内や周辺の人たちはみんな、僕が簡単に溶け込めるようにしてくれました。

サッカーのことについて言えば少しだけ違いがあります。ドイツ2部はエールディビジよりフィジカルが強くて、オランダのプレースタイルはもっとテクニカルでした。僕がここに来た時は、練習や試合のスピードや強度に慣れなくてはいけなかった。ドイツの対戦相手はみんな大きくて強かった。それが一番大きな違いですね。だから自分のフィジカルを強くするため居残り練習をやっていました。すでにその効果を実感しています。

――日本との違いという点ではいかがでしょうか?

日本のサッカーはオランダに似ていますね。日本でもテクニックが重視されているんです。環境はいいけれど、ドイツとは似ていないですね。

この国のファンはサッカーのことについては熱狂的です。シャツを脱ぎ捨てて応援したりもしますからね。ハノーファー戦では6万人近いファンが入っていて、シャルケの雰囲気を初めて経験したけど、本当に凄かったですよ。あの雰囲気を表現する言葉がないくらいです。彼らの顔からは純粋な熱意が感じられて、僕たちにもそれが伝わってきました。それが大きな変化で、僕たちを勇気づけてくれています。

「シャルケに残るイメージできている」

itakura(C)Getty Images

――来シーズン以降の去就も注目されますが、シャルケに残留するのでしょうか?

もちろん、ここに残るイメージはできていますよ。シャルケは長い歴史があり、最高のサポーターがいるビッグクラブです。息を呑むほどの観衆の前でプレーすることはどんな選手も夢見ることですから。

このクラブにはとてつもない可能性があります。来シーズン、一番重要なことはクラブで良いパフォーマンスを残して、ワールドカップ出場に向けて自分をアピールしていくこと。そして僕がずっと持っている目標は、1部リーグでプレーすることです。今シーズン、シャルケで昇格を達成したいと思っています。

――シャルケでは3月に監督交代がありましたね。

ディミトリオス・グラモジスは素晴らしい監督でした。彼のことはとても好きでした。残念ですが、悪い結果の責任を取るのはいつだって監督。けれど、究極的にはピッチの上で起こることについて責任があるのは僕たちチームです。

そして今はマイク・ビュスケンスという、また素晴らしい監督が指揮しています。彼はクラブのことを知り尽くしているし、僕たちのモチベーションを驚くほど上手に高めてくれます。一緒にいるときはいつでも満面の笑みを浮かべている。徹頭徹尾シャルケのために生きている人ですね。

「W杯ではGS突破以上の成績を」

itakura (C)Getty Images

――カタールW杯についても教えてください。日本は出場権を獲得しました。

日本がワールドカップに出場することができたことは本当に素晴らしく、とても光栄なことです。あの場にいられるように自分自身を高め続けていこうと思います。もちろん、カタールで何が起こっているかはメディアを通じて知っています。ワールドカップが近づけば、これから更に精査されると思っていますが、それでも意識して話をすることは大事だと思っています。

――ドイツやスペインと同居した本大会での期待も教えてください。

グループステージに進むことができた時点で素晴らしいことだけど、僕たちはもっと先に行きたいと思っています。タフなグループに入ったし、僕たちは下馬評としては低いチーム。チャンスがないと言う人も多いですし、強いチームほど僕たちのことを過小評価しないんじゃないかとは思いますけどね。

――同じ日本代表では冨安健洋がアーセナルでプレーしていますね。

ここ最近の成長は凄まじいですね。特にアーセナルみたいなビッグクラブで活躍しているのだから、とても才能ある選手です。ヨーロッパにやってきた日本人が成長して、最高クラスの環境で活躍している良い例ですね。

――ドイツで戦う上で家族のサポートはいかがですか?

日本を離れてもうすぐ3年になりますが、家族や友人はいつでもできる限り僕をサポートしようとしてくれます。日本代表でプレーするときにはスタジアムに来てくれるし、ドイツにも可能な限り来てくれています。知り合いからもたくさんメッセージをもらっています。特にワールドカップ出場を決めた後はすごかった。みんなとできる限り連絡を取り合おうとしているけれど、時差のせいでときどき難しいこともありますけどね。

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