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アル・アハリ、ニューカッスルFWサン=マクシマンに移籍金約55億円は過剰? プレミアクラブが苦情と報道

ニューカッスルFWアラン・サン=マクシマンの移籍金に、プレミアリーグのクラブから苦情が出ているようだ。『The Athletic』が報じた。

2021年10月、サウジアラビア国営の投資ファンド『PIF』(パブリック・インベストメント・ファンド)を中心に、PCPキャピタルパートナーズおよびRBスポーツ&メディアで構成される投資グループに買収されたニューカッスル。以降は強大な資金力を背景に強化を続け、2022-23シーズンにはプレミアリーグ4位フィニッシュでチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。

そんなニューカッスルだが、昨季プレミアリーグ25試合1ゴール5アシストを記録したサン=マクシマンの退団説が浮上。サウジアラビアのアル・アハリが獲得に近づいているとされ、移籍金は3000万ポンド(約54億7000万円)になると伝えられている。

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しかしながら、この取引に対してプレミアリーグのクラブが苦情を申し上げているとのこと。アル・アハリはPIF傘下に入っており、その関係性を利用して不当に移籍金を吊り上げて利益を得ることで、欧州クラブの健全経営を目指す枠組みであるファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)のルールをニューカッスルがかいくぐり、他の選手の補強に向けて優位に立とうとしているのではないかとの疑念が噴出しているようだ。

プレミアリーグの規定では、100万ポンドを超えるすべての取引は市場価格を超えないように精査される。プレミアリーグの各クラブは、ニューカッスルに資本を注入するための取引を防ぐため、リーグに対して市場価値の確立方法についてさらなる透明性と精査を求めているという。ニューカッスルの買収時、リーグはサウジ国家がクラブを支配しないことを条件に承認しており、そういった背景も含めて厳しい目が向けられることになりそうだ。

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