なでしこジャパンは9日、MS&ADカップ2022でニュージーランド女子代表と対戦した。
2023年夏にオーストラリア・ニュージーランドで開催される女子ワールドカップ(W杯)に向けて強化を進めるなでしこ。6日にはナイジェリア女子代表との国際親善試合で3-4-3の新布陣を採用し、2-0で勝利していた。
W杯開催国ニュージーランドとの一戦に向けても3-4-3を継続。守護神をGK山下杏也加が務めて3バックに高橋はな、熊谷紗希、南萌華が入り、中盤には清水梨紗、林穂之香、杉田妃和、遠藤純が並ぶ。1トップを植木理子、ウイングを藤野あおばと宮澤ひなたが務める。
試合は立ち上がりからなでしこが優位に進行。19分にはこの日がなでしこでの初先発となった18歳の藤野が相手のパスミスを見逃さず、ボックス手前右でボールを奪取する。そのまま右足を振り抜いたが鋭いシュートはわずかに枠の右へ外れた。
すると44分、植木と連係して崩しを図った遠藤がボックス左からヒールパス。抜け出した宮澤が左足で確実に決め切ってなでしこが先制に成功する。
リードしたなでしこはハーフタイム中に杉田に代えて長野風花を起用。後半の立ち上がりこそニュージーランドが圧を増してくるが危険な時間をしのいで再び主導権を握る。
59分には左サイドへの大きな展開から遠藤が速いクロスを供給。トップスピードでボックス内へ走り込んだ清水が左足で合わせたが右に外れた。
攻め続けるなでしこは61分、ボックス左でボールを持った長野が右足で中央に精度の高いクロスを供給。飛び上がった植木が頭で合わせて追加点を奪う。
なでしこはその後、69分に林に代えて宝田沙織を送り出して熊谷がボランチに入る。そのままリードを保つと82分にもカードを2枚使い、高橋と遠藤に代えて乗松瑠華、そして17歳の小山史乃観をデビューさせた。
そして、終盤にかけてもニュージーランドに決定機を作らせず、無失点で試合が終了。なでしこは10月の強化試合2試合で無失点の連勝を飾り、新布陣の運用でも収穫を手にした。続く11月にはイングランド女子代表との国際親善試合を予定している。
■試合結果
なでしこジャパン 2-0 ニュージーランド女子代表
■得点者
なでしこ:宮澤ひなた(44分)、植木理子(61分)
ニュージーランド:なし
