なでしこジャパンは14日、MS&ADカップ2023でパナマ女子代表と対戦した。
女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア&ニュージーランド2023の初戦が22日に迫るなでしこ。スペイン女子代表、コスタリカ女子代表、ザンビア女子代表と同居している本大会に向け、パナマ戦は貴重な最終調整の場となった。
スタメンでは守護神に山下杏也加が据えられ、ディフェンスラインには南萌華、熊谷紗希、石川璃音、ウイングバックでは右に清水梨紗、左に遠藤純、中盤中央に長野風花と長谷川唯、シャドーに宮澤ひなたと藤野あおば、最前線に田中美南が起用され、3-4-2-1のフォーメーションとなっている。
なでしこの攻勢が目立つ序盤、11分にはパナマDFのクリアが中途半端になったところを見逃さなかった宮澤が最終ラインの裏に抜け出す。独走状態となったがボックス内でGKジェニス・ベイリーをかわそうとしたところで阻まれてシュートまで持ち込めない。
その後も主導権を握るなでしこは33分に先制点を奪い切る。ピッチ中央付近でボールを持った長谷川が右サイドに大きく展開すると抜け出したのは清水。ボックス際でGKベイリーの頭上を抜くシュートを放ってネットを揺らした。
さらに37分、最前線でボールを持った田中が時間を作りながら前を向いてスルーパス。駆け上がっていた長谷川がボックス左に抜け出して左足で追加点を奪う。
2点リードで折り返したなでしこは後半スタート時に2枚替え。田中と遠藤に代えて植木理子と清家貴子を送り出し、引き続きパナマを押し込む展開で試合を進行していく。
すると60分、宮澤が快速を生かして左サイドを突破。マイナス方向にグラウンダーのクロスを供給するとボックス中央の藤野がワントラップして右足を振り抜く。強烈な一撃を突き刺して自身の代表初ゴールとする。
その直後にもボックス手前右でボールを持った長谷川が右足を一閃。パナマDFに当たってゴールに吸い込まれ、リードを4点に広げた。直後に藤野に代わって浜野まいかが送り出される。
選手を入れ替えた後もパナマに何もさせないなでしこは69分にも2枚替え。2ゴール1アシストを記録した長谷川唯と宮澤をお役御免とし、林穂之香と猶本光を投入した。
終了間際には南もネットを揺らして5点差をつけ、パナマに何もさせないまま終了。完勝したなでしこは、22日に女子W杯初戦のザンビア女子代表戦を迎える。
■試合結果
なでしこジャパン 5-0 パナマ女子代表
■得点者
なでしこ:清水梨紗(33分)、長谷川唯(37分、61分)、藤野あおば(60分)、南萌華(90+3分)
パナマ:なし
