モロッコサッカー連盟は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解消したことを発表した。
2018年まで日本代表を率いたハリルホジッチ監督は、2019年にモロッコ代表の指揮官に就任。以降、30試合で20勝7分け3敗を記録するなど、FIFAランキングでアフリカ2位にまでチームを押し上げ、3月にはコンゴ民主共和国を下して11月に開幕するワールドカップ出場権を獲得した。
しかし、当初からハリルホジッチ監督は主力との対立が報じられており、チェルシーのハキム・シイェシュやバイエルン・ミュンヘンのノゼア・マズラウィといった選手たちを代表に招集しないなどの措置を取っており、さまざまな意見が飛び交っていた。
そんな中11日、ワールドカップ開幕まで残り3カ月に迫る中、モロッコサッカー連盟は大きな決断を下したことを発表。声明の中で「ワールドカップへの準備に関してモロッコサッカー連盟とミスター・ヴァイッド・ハリルホジッチの間で意見の相違があったことから、双方は友好的に別々の道を歩むことで合意した」と綴り、以下に続けた。
「将来のある若手を起用してワールドカップ出場権を獲得したことをはじめ、代表チームの指揮官としての任務を遂行したミスター・ハリルホジッチにモロッコサッカー連盟は感謝している。モロッコサッカー連盟は、カタール・ワールドカップに向けた代表チームの準備のために最善を尽くすることを約束する」
なお、ハリルホジッチ監督は4年前の日本代表指揮官時代にもワールドカップ出場権を獲得しながらも、大会開幕を前に解任を通達された過去があり、今回も同様の形でモロッコ代表から去ることになった。
グループFでベルギー、カナダ、クロアチアと対戦するモロッコの時期指揮官はまだ決定していないが、現地メディアなどではワリド・レグラギ氏が就任すると伝えている。


