敏腕代理人として知られたミノ・ライオラ氏の従兄弟が、同氏との思い出を語った。1日、イギリス『BBC』が伝えた。
7か国語を操る敏腕代理人として、数々のビッグディールを成立させてきたライオラ氏。有名な顧客には、元ACミランのズラタン・イブラヒモビッチ氏や現在は無所属のポール・ポグバらがおり、その他数々の世界的スター選手をビッグクラブへ送り込んできた。
ライオラ氏の従兄弟であるエンツォ・ライオラ氏は「ミノは誰にも踏み越えさせなかった」と代理人としてのキャリアを称賛。「交渉のときも、ホテルのロビーでさえ、いい部屋を手に入れるために奮闘していた。彼の性格には、驚くほど異なる二つの側面があったんだ。面接や交渉では、非常に競争心が強いという印象を受けた。しかし、舞台裏では、選手やパートナーたちに対して、深い思いやりと人間性を示していた」と以外な素顔を明かした。
サッカー界での影響力の大きさから、『死亡した』というフェイクニュースまで報道されたという伝説を残すライオラ氏だが、2022年4月に死去(呼吸器の病気だとされている)。サッカー界全体から追悼の声が寄せられた。
当時の状況についてエンツォ氏は「彼の死は全く予想外だった」と振り返った。
「彼が病気だったとき、われわれは彼の回復を助けることに全力を注いでいた。何も準備されておらず、悲しみに暮れる中ですべてを(仕事における)再編成する必要があるとは思っていなかった。非常に困難だった」
「ライバル会社の代理人がわれわれの選手を奪おうとする一方で、選手やメディアは彼(ミノ・ライオラ)の様子を尋ねてきた。私たちは再構築し、あらゆることに対応する必要があり、その間ずっと、私はミノの最期の瞬間のために病院に通っていた」
ライオラ氏と15年間ともに仕事をし、数々のインスピレーションを受けたと話すエンツォ氏。「彼のワンマンショーだった」と偉大な代理人を称え、スカウトのホセ・フォルテス・ロドリゲス氏とともに「チーム・ライオラ」と名付けられた新たなチームで再始動を図った。
再編された「チーム・ライオラ」には、パリ・サンジェルマンのGKジャンルイジ・ドンナルンマやトッテナムのDFミッキー・ファン・デ・フェン、リヴァプールのライアン・フラーフェンベルフ、ボーンマスのジャスティン・クライファートら、トップクラスの才能が名を連ねている。
新世代の期待に応えるため、「チーム・ライオラ」はデータ分析、メディア権、ブランドスポンサーシップ、ソーシャルメディア、コミュニケーションを専門とする、ミノ氏の息子マリオが経営する会社と提携。「私たちは、コア市場のトップ11社が家族のような関係を維持してくれることを望んでいる」と今後の展望を口にした。
「以前のようにワンマンバンドになってはいけない。われわれがクラブへ交渉に行くとき、彼らはデータで武装しているんだ。ブレントフォードとブライトンがどう運営しているかを見れば分かる。データは、スカウトが少ない地域で次世代をスカウトするために使われる」
代理人として一時代を築いたライオラ氏の想いを受け継ぐ「チーム・ライオラ」は、データなどを活用して移籍市場を席捲していきたいと考えているようだ。
