Kevin-Mascut(C)Getty Images

横浜FMマスカット監督、レンジャーズ移籍決断と報道…現役時代の古巣帰還へ「応じる準備ができている」とも

横浜F・マリノス指揮官のケヴィン・マスカット監督に、スコットランド移籍の噂が浮上している。

元オーストラリア代表のマスカット監督は、現役引退後の2009年に現トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督のアシスタントコーチとしてメルボルン・ビクトリーへ。その後、2013年にポステコグルー監督がオーストラリア代表監督に就任すると、昇格する形で同クラブの指揮官となった。

2020年にベルギーのシント=トロイデンで監督を務め、2021年からポステコグルー監督の後を継ぐ形で横浜FMの監督に。2022年には20勝8分6敗の成績でチームを3年ぶりのJ1リーグ優勝に導いている。

スコットランド『Daily Record』によると、マスカット監督は「夢のアイブロックス復帰を果たすべく、日本での新契約締結に踏みとどまっている」と、レンジャーズからのオファーが届いているという。マスカット監督は現役時代の2002-03シーズンにレンジャーズでプレーしていた。

横浜FMからは新契約をオファーされていたものの、マスカット監督は「マイケル・ビール監督がレンジャーズで負け戦を繰り広げている間、将来を誓うことを保留していた」とのこと。現時点では、現在の契約が残り数週間しかないようだ。

また、マスカット監督は10カ月前にビール監督がレンジャーズの指揮官に就任したときから「極東からこのポジションの可能性を探っていた」模様。そして今、レンジャーズからのアプローチがあった場合「彼はその呼び出しに応じる準備ができている」と報じられている。

1日にビール監督を解任したレンジャーズは現在、クラブの38歳レジェンド スティーブン・デイヴィスが暫定監督に。他にも後任候補はリストアップされているようだが、「マスカットは最有力候補の一人であり、クラブは少なくとも50歳の指揮官との入団交渉に意欲的」だとみられている。

横浜FM側の「日本のシーズンは12月初旬に終了するが、クラブはその前に契約延長のサインをすることを望んでいる」との姿勢も伝えられていた。

19年ぶりの連覇を目標に掲げる横浜FMは、先日ヴィッセル神戸との首位天王山に敗れて勝ち点「4」差の2位と優勝争い真っ只中。もし、マスカット監督が移籍を決断した場合の退団時期は定かではなく、数試合を残してシーズン中にスコットランドへ向かうのか、シーズンを横浜FMで一度終えるのかも不透明となっている。

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