サガン鳥栖は12月30日、Jリーグによる金明輝(キン・ミョンヒ)前監督のパワーハラスメント行為認定を受け、公式サイトに声明を掲載した。
今夏、金前監督から選手らへの継続的な暴力や暴言などのパワーハラスメント行為が匿名で告発。Jリーグが調査を進めてきており、30日には懲罰が決定したことを発表していた。また、Jリーグは下部組織の選手にも被害があったことを以下のように説明している。
「サガン鳥栖U-18の監督を務めていた時期(2016年~2018年)から、サガン鳥栖のU-18またはトップチームの選手およびチームスタッフに対し、暴力行為や暴言によるパワーハラスメントを繰り返しており、その結果、多数のチーム関係者が深刻な精神的なダメージを受ける等の被害が複数生じた」
鳥栖においては当初、6月26日のトップチーム練習中に発生した「指導の適正範囲を超えた行為」について、チームの全選手、スタッフの面談、選手会による無記名アンケートを実施。公平性と客観性を期すために第三者委員会を設け、調査を行っていた。
その調査の中では「金前監督による『足払い』以外の行為について問題視する証言」もあり、第三者委員会およびクラブは認識していたとのこと。しかし、客観的な証拠の不足により、事実認定しかねるとの決断を下していたと、鳥栖は伝えた。
「報告書の中では金前監督の過去の言動等について、『客観的な証拠が存在しておらず、全て関係者の供述によるものであるため、正確な事実認定は困難である』としたうえで、『時には強い言葉や強い口調、態度で指導していたと推察される』とされておりました」
しかしながら、Jリーグからのパワーハラスメント認定を受けて改めている。
「Jリーグからの指摘どおり、映像や録音など客観的な証拠が存在していなくても、さらに追加で調査を進め、その対象もアカデミースタッフ、当時の在籍スタッフ、既にクラブを離れた選手などに広げるべきでありました。これらの点において、クラブによる調査が不十分であったことを認め、強く反省いたします」
なお、Jリーグは「クラブが防止措置や体制作りを講じた形跡がほとんどなく、金前監督による違反行為を看過してきた」として鳥栖に罰金300万円とけん責の処分。金前監督は「公式試合への出場の資格停止8試合又は8試合に相当する期間の経過」と「けん責」となっている。
