明治安田生命J1リーグでは25日、第33節の横浜FCvs湘南ベルマーレが行われた。
今シーズンのJ2降格枠が1枠となっている中で残留を争う両チームが激突。残り2試合時点で最下位・横浜FCが勝ち点29、17位・湘南が勝ち点31という状況でこの“神奈川ダービー”を迎えた。
負ければ残留が絶望的となる一方で勝てば最下位を抜け出せる横浜FCは小川慶治朗や井上潮音、ユーリ・ララら、勝てば残留を確定させられる湘南は大橋祐紀や阿部浩之、田中聡らを先発起用している。
試合の前半は互いに譲らずスコアレスで終了するが、後半早々に動きを見せる。49分、左CKの流れから池田昌生がミドルシュートを浴びせるとGK永井堅梧が溜まらず弾く。すかさず反応した大岩一貴がこぼれ球を押し込んで湘南が先制。オフサイドの可能性があったとしてVARオンリーレビューが行われたが得点は認められる。
その後も攻勢を保つ湘南に対して横浜FCは60分に2枚替え。小川と林幸多郎に代えて伊藤翔と近藤友喜という攻撃のカードを送り出すがなかなか展開を変えられず。66分には左サイドの平岡大陽のクロスに合わせた大橋のヘディングシュートが右ポストを掠めるなど湘南がチャンスを作っていく。
終盤にかけてはパワープレーも用いてチャンスを増やしていく横浜FCだったが、最後までネットを揺らすことができず。勝利した湘南のJ1残留が確定した。
また、前節終了時点で勝ち点31の16位に沈んでいた柏レイソルは今節、サガン鳥栖と対戦して2-2でドロー。17位に後退した柏（勝ち点32／得失点差-14）と最下位・横浜FC（29／-26）はそれぞれ残留をかけて最終節に臨むこととなる。
横浜FCとしては最終節に勝利したうえで柏の敗戦が前提条件。さらに得失点差で上回らなければならず、絶望的な状況となっている。
■試合結果
横浜FC 0-1 湘南ベルマーレ
■得点者
横浜FC：なし
湘南：大岩一貴（49分）