明治安田生命J1リーグでは4日、第3節の川崎フロンターレvs湘南ベルマーレが行われた。
前節今季初勝利を飾った川崎Fと、1勝1分けで開幕無敗としていた湘南による“神奈川ダービー”。昨年の同カードで2敗とリベンジがかかる川崎Fは宮代大聖や家長昭博、大島僚太ら、対する湘南は大橋祐紀や町野修斗、小野瀬康介らを先発起用した。
開始から一進一退の攻防が続く試合では早々の5分に湘南が決定機を迎える。ボックス内で小野瀬がGKチョン・ソンリョンのパスをカットした流れから中央の町野がシュート。決死のブロックに遭って得点とはいなかったものの川崎Fがいきなりピンチを迎えた。
その後も五分五分の展開ながら湘南がよりゴールに近い位置まで侵攻するシーンを目立たせる。40分にはボックス左に抜け出した大橋が大南拓磨と競り合いながらも左足でシュートを浴びせたがわずかに枠を捉えない。
湘南にとって不運なことにこのプレーで大橋が倒れ込んだまま起き上がれず。プレー続行不能との判断で44分に平岡大陽との交代を強いられた。それでも45分には町野のクロスに平岡が頭で合わせたがGKチョン・ソンリョンのファインセーブに阻まれる。
スコアレスで迎えた後半、川崎Fは脇坂泰斗に代えて瀬川祐輔を投入。ここから攻勢を強めていく川崎Fだったが後半早々にアクシデントが発生した。ボールをクリアしたジェジエウが左足を痛めた様子でプレーを断念し、56分に松長根悠仁と交代となっている。
64分、ボックス右でボールを持った永木亮太がファーに浮き球のパス。巧みなトラップでボールを置いた平岡が右足で精度の高いシュートでゴール右隅を射抜き、殊勲の先制点とした。
終盤にかけても両チームともに選手を入れ替えていく中で川崎Fが崩しを図ろうとするが、湘南がゴール前での強度と集中力を際立たせて簡単にはシュートまで至らせない。それでも81分、川崎Fのパスに対処しようとした杉岡大暉のコントロールが中途半端になったところに反応した瀬川が最前線へ抜け出す。そのまま一対一を制して試合を振り出しに戻した。
そして、試合は同点のままで終了。湘南が今季2勝目こそ逃したものの1勝2分けで無敗を維持した一方、川崎Fは1勝1分け1敗となっている。
■試合結果
川崎フロンターレ 1-1 湘南ベルマーレ
■得点者
川崎F:瀬川祐輔(81分)
湘南:平岡大陽(64分)
