明治安田生命J1リーグは10日、第29節の川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島が行われた。
26試合を消化して勝ち点49の3位・川崎Fと、28試合消化で勝ち点50の2位につけた広島による上位対決。川崎Fは知念慶やマルシーニョ、家長昭博ら、広島はドウグラス・ヴィエイラや川村拓夢、野津田岳人らを先発起用した。
試合はキックオフから探り合いのような時間が続くが15分には川崎Fがゴールに迫る。ジョアン・シミッチがボックス手前中央から右サイドに展開、山根視来がダイレクトで折り返したところにマルシーニョが飛び込むがわずかに合わず。19分にもボックス右の家長が右足で狙ったがGK大迫敬介に阻まれた。
反撃に出る広島は24分に決定機を得る。左CKの場面でキッカーの野津田がニアに蹴り込んだ速いボールがボックス中央でバウンド。川村が体勢を崩しながら至近距離で合わせたがGKチョン・ソンリョンがファインセーブでしのぐ。
スコアが動いたのは34分。左サイドでの崩しからマルシーニョのスルーパスを受けた佐々木旭が深い位置から中央マイナス方向に折り返す。走り込んだ家長が左足で合わせて先制点を奪取する。
ビハインドで試合を折り返した広島はハーフタイムに2枚替え。柴﨑晃誠と野上結貴に代えて満田誠と森島司を送り出す攻撃的なテコ入れを図った。
それでも川崎Fの攻勢が続く58分、ドリブルでボックス左に侵攻したマルシーニョが横パスを選択すると中央の知念がスルー。フリーの家長が左足で合わせたが今度はGK大迫に阻まれた。
しかし59分、スローインの流れからボックス手前中央でボールを持った橘田健人が左前方に展開。マルシーニョがダイレクトで中央に戻すと華麗なターンでマークを剥がした脇坂泰斗が右足でネットを揺らす。
その後も優位を保つ川崎Fの勢いは止まらず。ボックス左でボールを持った脇坂が鋭い切り返しで住吉ジェラニレショーンのスライディングをかわそうとしたところで交錯してPKを獲得。68分にキッカーの知念が沈めて3点差をつける。
終盤に向けて続々と選手を入れ替えていく広島だったが大勢に影響は及ぼせない。78分にもボックス左のマルシーニョが放ったコントロールシュートをGK大迫が弾いたところ、家長が左足で鋭いシュートを突き刺した。
試合は川崎Fが無失点を保ったまま終了。この結果、川崎Fは消化試合数が2試合多い広島に勝ち点差2をつけての2位に浮上した。
■試合結果
川崎フロンターレ 4-0 サンフレッチェ広島
■得点者
川崎F:家長昭博(34分、78分)、脇坂泰斗(59分)、知念慶(68分)
広島:なし
