明治安田生命J1リーグでは24日、第18節のFC東京vs名古屋グランパスが行われた。
リーグ戦折り返しを迎えた一戦。3連敗中で12位に沈んでいるFC東京はアルベル前監督が退任し、今節がピーター・クラモフスキー新監督にとっての初陣に。スタメンにはディエゴ・オリヴェイラや松木玖生らこれまでに主力に加えてルーキーイヤーの19歳FW俵積田晃太が抜擢されている。
一方の名古屋は4連勝中の2位と好調で今節を迎えている。長谷川健太監督にとっての古巣戦に向けてはキャスパー・ユンカーらや指揮官同様に古巣戦となる永井謙佑と米本拓司をスタートから送り出した。
7分、カウンターから巧みな身のこなしで裏に抜け出したD・オリヴェイラがボックス右で右足のシュートを浴びせるが枠の左。前線からのプレスを軸にチャンスを作ろうとするFC東京に対し、落ち着いた対処を見せる名古屋が徐々に高い位置まで侵攻するシーンを増やしていく。
それでも17分には左サイドでボールを持ったD・オリヴェイラがボックス左に侵攻。中央マイナス方向へのパスに反応した渡邊凌磨が左足で合わせたが枠を捉えない。FC東京が攻勢を強める中で直後、ボックス左でやや浮いたパスをトラップしたD・オリヴェイラが反転して倒れ込みながら左足を一閃。ゴール左下隅を射抜いて先制点とする。
反撃に出る名古屋は25分、左サイドへのスルーパスに反応したマテウス・カストロがボックス左まで侵攻してマイナス方向に折り返し。ファーの和泉竜司が右足で合わせたが森重真人のブロックに遭う。
先制したFC東京だったが34分にアクシデントが発生する。右サイドで何度か相手と競り合っていた仲川輝人が倒れ込んで交代を要求。入れ替わりで塚川孝輝が投入された。
それでもFC東京がリードを保って試合を折り返すと、名古屋は後半から米本に代えて山田陸を移籍後初めてリーグ戦で起用する。山田にとってはこれがJ1デビューとなった。
後半から再びギアを上げていくFC東京。55分には左サイドを縦に突破した俵積田がボックス内にグラウンダーのボールを供給する。走り込んだD・オリヴェイラがこれに触れるもののコントロールし切れずにシュートまでは持ち込めない。
FC東京は64分に2枚目のカードを切って俵積田に代えて東慶悟を起用。名古屋も同じタイミングで和泉と永井に代えて河面旺成と重廣卓也を送り出す。
その後も優位に試合を進行するFC東京は71分、バックラインから飛び出してインターセプトしたエンリケ・トレヴィザンがボックス手前左まで侵攻。そのまま左足で強烈なシュートを浴びせたがGKランゲラックに阻まれる。
76分には初の日本代表活動を経験した直後の森下龍矢に代えて石田凌太郎を送り出す名古屋だがなかなか流れをつかめず。直後には名古屋のバックパスのミスに反応したD・オリヴェイラがボックス左フリーでボールを受ける。GKランゲラックまでをかわしてシュートを浴びせたものの枠を外した。
そして80分、左サイドフリーの安部柊斗がクロスを蹴り込むと反応したのはエースだった。D・オリヴェイラが頭で確実にボールを捉えてこの日2点目となる追加点を沈める。
リードを広げられた名古屋は直後に野上結貴に代えて貴田遼河を起用すると、84分にその貴田がボックス手前左から強烈なミドル。GKヤクブ・スウォビィクが弾いたこぼれ球をユンカーが押し込んだがオフサイドと判定された。
結局、FC東京は名古屋にそれほど多くのチャンスを作らせないまま試合をクローズ。この結果、FC東京は連敗を「3」でストップかつ5試合ぶりの白星を手にした。一方の名古屋は5試合ぶりの黒星を喫している。
■試合結果
FC東京 2-0 名古屋グランパス
■得点者
FC東京:ディエゴ・オリヴェイラ(18分、80分)
名古屋:なし
