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20211210_FCtokyo_Press(C)GOAL

FC東京の経営権を取得したミクシィが会見。来季ビッグネーム獲得は否定も肯定もせず

株式会社ミクシィは10日、FC東京を運営する東京フットボールクラブへの参画についての会見を開いた。

FC東京は先日、第三者割当増資で発行する株式をミクシィが引き受けることを発表。10日には株主総会での承認が得られ、経営権がミクシィの手に渡ることとなった。

ミクシィは、2018年からパートナーとしてFC東京の経営に参画。現在の大金直樹社長に替わり、来年から東京フットボールクラブの社長に就任するミクシィのライブエクスペリエンス事業本部スポーツ事業部長の川岸滋也氏は、ともに過ごした4年間の中で「(2位で終えた)2019年にリーグ優勝を逃して非常に悔しかった」という思いがあったと明かす。

そういった思いから、「リーグ優勝、首都クラブとしてふさわしいクラブになる」という目標を実現するために「新しいFC東京を作りたい」ともコメント。大きなビジョンとして、東京という世界有数の都市を生かしたチーム作りをしたいと考えているようだ。

■下部組織から一貫した哲学を構築

会見の中では、ミクシィの木村弘毅社長は東京の魅力を3つに大別して切り出したと説明。『多様性』『可能性』『連携』が挙げられており、それぞれについて説明がなされた。

『多様性』であれば「浅草の浅草寺のような伝統文化や原宿のファッションが混ざり合う」点であり、『連携』であればそれらのカルチャーが日々コラボレーションしている点、そして『可能性』としては、若年層の人口が減少している日本において東京は唯一年少人口が増加傾向にあり「FC東京はスクールやアカデミーなどで若い人たちの可能性を高めているクラブ」だと捉えているようだ。

さらに、川岸氏はFC東京が「人々の話題」になり、「多くの方々がスポーツを好きになるきっかけ」になることを理想として掲げる。そのために挙げた柱は二つ。「アカデミーから一貫したサッカー」と「FC東京に触れていただく機会を増やす」ことだと言う。

前者については言葉通り、下部組織から続く「クラブのフィロソフィーの再構築」。後者については、関連会社の飲食店である『HUB』など様々な場所でFC東京の試合が観戦できる環境づくりを志すものだとしている。

FC東京に触れる機会を増やすという点では来季の新戦力に注目が集まるが、川岸氏は「具体的には申し上げられませんが、今日就任を発表したアルベル監督と擦り合わせて進めていきます」とコメント。大物選手の補強を否定することはなかったが、何らかの発表ができる段階ではないようだ。

ミクシィの経営権取得によって大きな飛躍も期待されるFC東京だが、一方で拠点の移動も危惧。しかし、川岸氏は調布市など出資している6市といった「多摩地域の拠点は替わりません」と語りつつ、「ミクシィが拠点とする渋谷を含む23区においてもFC東京がファン・サポーター、パートナーに届くように進めていきたい」と、あくまで拡充の志として23区を意識していることを強調した。

その他、木村社長はSNSやゲームの運営のノウハウを生かし、ファンコミュニティ以外の人々も熱くなれる「ベッティングサービス」の面からもFC東京に魅力を感じていると口にしている。それら財源の確保を目指し、スポーツ事業をミクシィの中でも「ゲーム事業を大きく越えていく規模」にしたいという野望を抱えているようだ。

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